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色ごと師春団治

たーちゃん

3.0

ネタバレ芸人は客に受けたら、それでいいんじゃ

時代ごとに笑いの天才というのはいらっしゃるようです。 その誰もが破天荒的な生き方をしているようで。 だからこそ、面白い話もできるというものなのでしょう。 今でいうたけしさんやさんまさん的な方みたいですね。 本妻に浮気相手が2人と色気があり、酒が大好きな酒豪のようでした。 生活はメチャクチャですが、寄席に出ると抜群の人気もので、芸人としては超一流。 人としてはどうかとは思いますが、芸人としては後世に名を残すほどの大物芸人だったようです。 その桂春団治を藤山寛美。3人の女を南田洋子、丘さとみ、藤純子が演じています。 中でも南田洋子さんの演じたおたまは桂春団治の事を本当に好きだったんだろうなと思う方でした。 京都の旅館のお嬢さんのおとき(藤純子)からお腹に子供がいると言われて訪ねてきた時に自分が出て行って、身を引く事を決意したり、春団治がレコードの契約違反で訴えられて家財を差し押さえになった時も自分が妾になる事によって、金を工面して春団治を助ける事をしてくれました。 自分のことよりも春団治の事を一番に考えてあげられる方を健気に演じていました。 そのおたまを密かに好きだった春団治の専属車夫の力丸を長門裕之さんが演じていて、南田さんとの夫婦共演でいい芝居を見せてくれました。 藤山寛美さん。 この方の演技はとてもいいのですが、活舌が悪いので何を言っているのかわからない箇所が多かったです。 酔った春団治が居酒屋で安来節を踊るシーンがあるのですが、抜群の芸風をみせてくれました。 ラストで3人の女性が亡くなりそうな春団治の見舞いにきます。そこに幽霊の力松が春団治を迎えにくるくだりがあります。 カンフル注射を打たれると車がうごかなくなったり、悲しい場面なのに思わず笑ってしまいました。 「芸のためなら女房も泣かす。それがどうした文句があるか」歌の歌詞にもなった生き様は、遠くでみていれば面白いですが、近くにいたら堪らない方だったのでしょうね。

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