夜明けのうた
作品レビュー(4件)
- bakeneko
5.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kih********
3.0点
シナリオ構成に難がある。難病治療の少年・少女の位置づけが中途半端なために、観る方は典子と少年・少女のどちらを追ったらいいのか分からなくなる。 華やかな芸能界で得意絶頂のスターと、それとは対極の田舎の貧しい少女が失明の危機で不安のどん底。ところが、失意の少女から得意のスターが純粋な愛を教えられる。と、まぁこういうことを表現したいのだろう。それはそれで意味のあることだ。が、ぼけてしまった。 売れっ子スターが田舎娘のどこに感じ入ったのか、それが鮮明でない。おそらく、本作中の典子も本作製作者にも、失明を予告された少女(と少年)の不安・危機感が分かっていないのだ。だから描写が甘い。時間はとってあるがだらだらとして、眼から鱗、あるいは胸に刺さるという動作や言葉が二人に表れない。 金持ちが貧乏人を理解することは難しかろう。健康な人間が障害のある人を理解するのも難しい。華やかな世界の人間には密やかな片隅の人間を理解するのは殆んど困難だ。そうあって欲しいとは思うが、そうはならないのが普通だ。その普通のことがひっくり返って現実になることを言いたいのだろうけど(その意図はいいのだが)、残念ながらその力量がなかった。製作者に、眼が見えなくなる人を理解できていないからだ。 本作の前に、「千加子と利夫の『夜明けの歌』」と、「緑川典子だけの『夜明けの歌』」を、それぞれ別々に2本の『夜明けの歌』を作ってみたらよかった。本作はその2本が曖昧なままに1本に混ぜ込まれたものだから、ちょっと欲張り過ぎになり、消化不良になっている。残念。 (余談:私はかつて視覚障害者施設のお手伝いをする機会を得た。そこによく著名人から「心の目で……」という励ましの声が届いた。訪問者も口をそろえて「心の目」を強調する。薄っぺらな人たちは皆「心の目」ということに気づいた。もうひとつ「頑張って」ともいう。気楽なもんだ、と思ったものだ。もう50年も前のことだが、この映画で同じようなことを思い出した。)
- kai********
3.0点
ネタバレ若い二人が女優の人生を変える
このレビューにはネタバレが含まれています。 - じぇろにも
3.0点
小田原までドライブ