レビュー一覧に戻る
いろ

いろ

-

bakeneko

5.0

ネタバレ昔の目薬は飲むと危険!

いきなりすみません!―本作で描かれた“目薬を酒に入れて飲まして泥酔させる”ことが出来たのは、昔の目薬には“ロートエキス”という抗アセチルコリン系の成分が含まれていたからですが、返って眼圧を上げる効果があり、緑内障には逆効果だったりして現在では使用されていません―それでも製薬会社の名前“ロート製薬”には名前が残っています。 1965年から梅宮辰夫主演、緑魔子共演で量産された「夜の青春シリーズ」の第2弾で、バーテンダーに扮した梅宮辰夫が、緑魔子ら女を次々と食い物にしてゆきます。 登場役者が演じるキャラクターや筋立てがほとんど同じという―「夜の青春シリーズ」の中でも“二文字シリーズ”と呼ばれるー『ひも』『いろ』、『ダニ』、『かも』は、 梅宮辰夫が女を食い物にする自己中男を演じて、 緑魔子が被害に遭い、 妹分の大原麗子の台詞の棒読みによって梅宮のリズムが狂わされて、 因果応報の天罰を受ける ―というパターンの作品群で、現在の芸能人の不倫騒動など微々たるものと感じさせる―昭和の男尊女卑&プレイボーイの鬼畜の所業&虐げられても耐える女性の組み合わせのドラマを見せてゆきます。 主人公キャラのあまりの暴虐振りが嫌悪感を通り越して豪快さまで突き抜けているのが特色で、全く反省することのない本能的に生きている男が東京の風俗街を回遊する様子をゲリラ撮影で撮ったモブシーンもリアリティを出しています。 本シリーズのイメージチェンジや大役でスターとなった、梅宮辰夫、緑魔子、大原麗子らの若き日の熱演が当時の新宿&銀座の喧騒の中に活写されている風俗劇で、ちょい役で潮健児も癖のある演技を見せていますよ! ねたばれ? 撮影直前のキャスト変更だったらしく、製作チラシやポスターまで間違って記されていますが、刑事役は小沢昭一から花沢徳栄に変わっています。

閲覧数214