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清作の妻

kps********

3.0

村八分の娘

『でんきくらげ』が面白かったということで続けて増村作品を視聴! 面白いんですが、この作品は完全に文芸作品と言える映画なので、『でんきくらげ』で感じた娯楽性や設定・ストーリーの面白さは全て裏目に出た感じでした。 他のレビュアーの方で芸術してないとのレビューがありますが、これは芸術したほうがいいなあと思える作品でした。 シンプルに村社会の特殊性に、模範兵としての仮面性・戦争への皮肉等を丁寧に描いた上で、お兼の愛を描くという内容でいいと思うんですが、監督お得意?の下衆い人間描写がイチイチ鼻に付くというかしつこいんで、内容は素晴らしく濃いのに陳腐に響くという感じに映りました。 ラストの清作とお兼のやりとりも、イチイチ全部説明してしまわなくていいと思うんですよね。 まあ芸術映画なら、説明せずに響かせたほうがいいと思います。 娯楽よりだから全部説明してしまうんですかね? 作品の方向性としては娯楽で纏まる映画ではないと思うので、如何なものかな?と思ってしまいました。 あと、お兼が清作を傷つけるのが一瞬で読めるのもマイナスですかね。 娯楽でも芸術でもやっぱ先が読めると萎えますよね。 というような感想ですが、★3つにしておきます。

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