増村&若尾の真骨頂。
- 二酸化ガンマン さん
- 2015年2月8日 22時08分
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これこそ、増村保造&若尾文子コンビの真骨頂でしょう。
「妻は告白する」に匹敵する若尾のキレっぷりに託した、増村ならではの力強い(かつ少し狂っている)メッセージ。個人の赤裸々な欲望や願望は日本的情緒や秩序を超越し、その主体性の確立こそが今後の日本映画が目指すべきものなのだ、という彼の主張を明確に具体化した物語です。(脚本は新藤兼人)これに較べたら、大島の「飼育」や今村の「神々の深き欲望」は結局その「日本的ムラ社会の秩序」に敗北してゆくお話なのだから。なんか違うかもしれんが、とにかくこれ、傑作です。
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