自分の人生にひとつの選択を課せられた一本
- 映画漬廃人 伊波興一recover さん
- 2017年9月26日 10時34分
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自身の人生に厳しい選択を迫るのは主役だけではなく、時として観てしまった我々にも課せられることさえあります。
まずは皆様に問いたい。
一本の映画を介して一人の友人との10数年以上にも亘る友情を決壊させた経験はおありか?
私はあります。その映画は「明治侠客伝 三代目襲名」
この作品を全面否定する友人О氏の意見を私は完膚なきまでに論破した。О氏の人格までに言及したかもしれない。
その代償として彼との友情に終止符が打たれた。6年前のことです。
私はその翌年の年賀状に自分の非礼を詫びて送りましたが返事は返ってきませんでした。
「明治侠客伝 三代目襲名」を支持した事自体後悔してません。この作品のおかげで私はその後100本以上のマキノ映画と本気で向き合えたのですから。
この夏の初めО氏の奥様から彼の訃報の手紙が届きました。食道がんだったそうです。享年49歳という若さ。気持ちの整理がようやくついてきた今やっとこの作品について語る事ができました。
この拙文をО氏に捧ぐ
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