結婚相談
作品レビュー(2件)
- kur********
4.0点
ネタバレジャパニーズホラーの源流
このレビューにはネタバレが含まれています。 - まるたん
2.0点
1965年の中平康監督の日活作品。 『学生野郎と娘たち』(1960年)で、芦川いづみをコールガールの悲劇のヒロインの役どころに落とした中平康は、清純派イメージを損なうとして日活からはだいぶ文句をいわれたらしいのだが、その五年後の本作『結婚相談』では、婚期を逃した三十路の女の転落劇の主人公に起用。本当に、この人は芦川いづみにつらい人である(笑) 友人の結婚式の帰りに、渋谷の坂道の上にある結婚相談所を訪ねるのは芦川いづみ演じる女主人公。 紹介された男たちは、皆、何かの事情で女を気に入りながらも、うまくことは進められない。初老の男性とは一晩の付き合いをしてしまうが妻子持ちであることを知る。 だが、そんな男たちは結婚相談所の女社長とは裏でつながっていた・・・。 そんなあらすじなわけですが、ここから始まる物語、かなりの荒唐無稽な展開になっていまして、あれよあれよという間に、芦川いづみが奇奇怪怪なストーリーに翻弄されていきます。これは、物語の中で翻弄されるというよりは、物語があまりにもぶっ飛びまくっていて、それに女優が翻弄されているというような意味です。 ようするに厳しい映画です(笑) 円地文子原作だそうですが、原作もこんな感じなんですかね。。。 あれだけの名作をつくって、しかもヒット作にも多数つくってきた中平康監督ですが、この1965年のあたりでは、かなり酒に溺れてしまっており、この時期の作品はヤケクソめいた作品ばかりになりはじめてしまい、以後、アクション映画のような企画しか与えられず、香港で自分自身の作品のリメイクに取り組み帰国してから数本の映画を撮ってから、日活を解雇されてしまいます。 ちょうど中平が日活を解雇された1968年、芦川いづみは藤竜也と結婚。そのまま引退し現在まで家庭のひととなっております。 こういう作品もあるよ、というところまでで。 神保町シアター特集「可憐な娘たち 守ってあげたい~芦川いづみ 胸がときめく~司葉子」にて。
スタッフ・キャスト
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