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007/オクトパシー (1983)

OCTOPUSSY

監督
ジョン・グレン
  • みたいムービー 15
  • みたログ 738

3.65 / 評価:226件

笑えてアクションも派手な佳作

  • yuki さん
  • 2019年9月8日 5時43分
  • 閲覧数 105
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

これにてボンド作品を完走しました(24+2)。
ロジャー・ムーアのオクトパシーはファンの中でもあまり評判のいい作品ではありませんが、私はけっこう楽しめました。『死ぬのは奴らだ』『黄金銃を持つ男』で炭酸が抜けたようなムーアボンド像を確立させてしまったガイ・ハミルトン、 『私を愛したスパイ』『ムーンレイカー』で格調高さとおバカ路線を両立させたルイス・ギルバート。

それら先人に続くのがジョン・グレンで、『ユア・アイズ・オンリー』でデビューを飾った翌々年の作が『オクトパシー』です。グレンは晩年のムーアボンドと、ダルトンボンドを長くに渡って担当してきましたが、作品自体はパッとしないものが多く、先人たちのボンド映画と比べると、どうしても没個性的な仕上がりになってしまいがちでした。

グレンの『オクトパシー』『美しき獲物たち』の二作は、とくにボンド映画の中でもワーストに置かれることが多い不遇な作品です。確かに『美しき獲物たち』はメリハリのないアクションが続く苦痛な作品でしたが、『オクトパシー』はかなりいい線を行っていたと思います。

『オクトパシー』はムーアボンドの中ではトップクラスのスタントアクション映画となっていて、特に、疾走する蒸気機関車の上でのチェイスはとても迫力があります。列車の上下を意識したアクションも面白い。やはり命がけのスタントは見てて楽しい、キートン的な快楽があります。まあ全部スタントマンなんですが。(どうでもいいけど車が川に落っこちるスタント危なすぎるよ…)
このパートは後にスカイフォールでも再現されてましたね。

また冒頭のジェット機を操縦するアクションも特撮効果相まって素晴らしいシーンに仕上がっています。ジェット機が倉庫を通り抜けることで追尾ミサイルを爆破させるのですが、この映像が良く出来てる。
実際はジェット機は本物で、シャッターのほうが偽物となっていて、倉庫を向いているカメラの手前にシャッターの模型を置いてるだけなのですが、本当にジェット機がその幅数mの隙間を通り抜けてるようにしかみえない。特殊効果のジョン・リチャードソンの素晴らしい仕事です。

その点以外はわりとダラダラとした時間が多いのも事実なのですが、そこはムーアボンドのユーモアで、かなり下らないギャグでゲラゲラと笑わせてくれて愉快です。特にボンドがピエロに紛争する流れは最高ですね。間違いなくボンド史上最もバカな画です。しかもバカなことしてる裏では核爆弾がカウントダウンを初めているという、ギャグとシリアスの塩梅が最高のバランスです。こういう、ギャグもやりつつシリアスに…というのを出来てるボンド映画は意外と希少なのではないでしょうか。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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