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網走番外地 北海篇 (1965)

監督
石井輝男
  • みたいムービー 3
  • みたログ 61

3.64 / 評価:14件

一見さんにも優しく

  • kor***** さん
  • 2013年7月17日 16時02分
  • 閲覧数 907
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

東映が誇る任侠モノ「網走番外地」シリーズ第四作目を観賞です。

極寒の網走刑務所内から始まり、ひょんな縁からトラック運転手を任されるようになった高倉健さんが「情」と「出会い」が蠢く網走の地で奮闘致します。由利徹さんや、田中邦衛さんなど少ない時間でも個性とコミカルなエッセンスを加えられる脇役陣に支えられ、健さんの親分肌にも拍車が掛かる。ちなみに“元祖オネエ”とオネエ業界では伝説の人物とされている吉野ママも健さんとの繋がりで出演しております。嫌がっているようでそんな嫌ではない健さんがまた良いですね。

車輪にカメラを搭載する迫力あるショットや、サングラスが似合う杉浦直樹さんや顔がデカめな宝みつ子さんの乗車から、トラック内は昭和のわけあり“ラブワゴン”へと展開する中盤は個性が出ていて見応えアリですね。名作ウエスタンをベースとしたストーリーと個性とがうまく噛み合っている和製駅馬車といったところでしょうか。(おんぼろトラックは馬車並みに扱いづらい)

ただ大御所である嵐寛寿郎さん(役名「鬼寅」)の存在はやはり別格であり、序盤の立ち回りではカメラを360度旋回させるショットや、相手を震えさせてしまうほどの眼力アップなど抜群の「貫禄」を見せてくれてます。勿論それほどのキャラが序盤だけとはならず、千葉真一さんでも若手扱いな劇中ではアラカンもまた常連の特権。(8人殺してよく出所できましたね~)そして忘れてはいけない、こちらも大御所小沢栄太郎さんの存在感も文句なしに素晴らしかったです。また悪役が似合うこと♪

シリーズ4作目を初めに観賞してしまった私ですが、寅さんなどの松竹長寿シリーズや、東宝の無責任シリーズとはまた違った東映が得意とする任侠シリーズは強面の大将のわりに、一見さんには優しい作りでありました。


余談

・概要やストーリーについて珍しく詳細に書かれているウィキのページですが、吉野ママの本名は「吉野芳雄」ではなく「吉野寿雄」では?

・ラストの「雪の中を一人歩くシーン」に少しヌーヴェルバークな心象を受けたのは私だけですかね?(フランソワ・トリュホーの映画を観たばかり)

・最近お亡くなりになった大原麗子さんが、今作を機にシリーズ常連になるのも納得の「可愛さ」でした。

詳細評価

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