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座頭市鉄火旅 (1967)

監督
安田公義
  • みたいムービー 3
  • みたログ 65

3.75 / 評価:24件

想いの込められた刀で市は今日も行く

  • jig***** さん
  • 2011年12月31日 13時50分
  • 閲覧数 1126
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

旅先で出会った刀鍛冶(東野英治郎)に
あと一人斬ればその仕込刀は折れると言われた市、
しばらく刀を預けて武器なし状態で過ごしますが、
刀のない状態の恐怖が描かれており、
座頭市としては珍しいシーン。


東野英治郎さんと言えば『水戸黄門』ですが、
声を聞いただけで彼とわかる人もなかなかいない。
登場時は気付かなかったのですが、
あの声を聞いた瞬間わかりました。


それに引き換え藤田まこと氏の気付かないこと。
どうも「必殺仕事人」の主水(もんど)役イメージが
強いせいか本作ではしばらく気付きませんでした。
ちょっとコミカルな役で、
本作は少々ダークな物語だったりするので、
彼の存在がホッと一息つける存在だったりします。


刀の件で戦意喪失なのか、
女性の頼みごとをにべもなく断る市でしたが、
ヤクザな連中が黙っているはずもなく争いに巻き込まれていきます。
刀鍛冶の想いが込められた刀を手に雪降る寒空の下、
いつも以上の大立ち回りは今までのシリーズ以上に見ごたえあり。
大小様々な樽を転がして市を撹乱(かくらん)する敵、
樽の中からこんにちわー!とばかりに斬りまくる市、
今までにない斬新さとかっこよさで久々、
座頭市の殺陣の面白さを見た気がします。


ここでふと思ったのが、
樽に入れられてしこたま転がされた市、
「目が見えねぇから、目は回らねぇ」と言ってましたが本当だろか。
たしかに言葉上は”目”ですが、
目の見えない人が本当に”目”が回らないのか興味が沸きました。


市に頼ろうとする娘さんに
「しょせんはヤクザ」と自分の存在について達観していた市、
ヤクザに頼ればヤクザが寄ってくるのか、
ヤクザが寄ってくるからヤクザに頼らなければいけないのか・・
結局は自分たちでなんとかしなければいけないと
市は言っているようでしたが、
強大な敵に立ち向かうには市のような存在が
必要だったのかなと思います。


私の勝手な想像では、
「座頭市」というヤクザだけれども庶民よりの男が
人気があったのは製作当時の時代背景なども
あったのかなと思います。
それだけ公的な立場の権力が弱くて
庶民がなんとかして欲しいと願っていた証が”市”なのかなと。


冒頭では水前寺清子さんも登場してその美声を披露。
キャストの面々を見ても他のシリーズにはない
楽しみ方ができる作品なのではと思いました。

詳細評価

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