忍者武芸帳
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(3件)


  • mal********

    2.0

    いま観ても、大胆な実験作です。

    他の方のレビューにもある通り、携帯電話でマンガを読める時代に慣れた人にとっちゃ、本作が映画として成立することには、多少の違和感はあるでしょうね。私自身は携帯でマンガを読みたいと思わない人間なので、単純に当時の大島渚監督の野心的な本作をじっくり観せてもらいました。モノクロで描かれた戦国時代の空気感と人間の生死は、不思議な迫力がありますが、私には血の匂いと量が多すぎて、2時間の上映時間は少々きつかったです。影丸の最後の言葉の意味も大きいと思うのですが、平等という言葉の甘さに片寄った危険性も感じます。私は本作の実験精神を認めつつも、マンガは自分のペースで読んでいく方が好きです。

  • pin********

    4.0

    劇画がそのまま絵コンテになる。

    幸いなことに、電気紙芝居ということを知っていて鑑賞したので、落胆することもなく楽しんで見ることができました。 格差社会が喧伝される今日、白土三平の作品を再評価しようという動きもあるようで、小学館では白土三平の選集を出したり、この『忍者武芸帳』の新装版を出す予定らしいですね。 白土三平はプロレタリア画家の父を持っていましたから、その作品の内容もマルクス主義的唯物史観にのっとって描かれ、それが、今日の再評価のきっかけともなっているのでしょう。 小林多喜二の『蟹工船』と同じ伝ですね。 もちろん、出版社の売らんかな精神ではあるのでしょうが、イデオロギー的なことを抜きにしても、白土三平の諸作は面白いですし、とくに『忍者武芸帳』は『カムイ伝』よりも娯楽的要素が強く、また、明快なストーリー展開で広く受け入れられやすいのではないでしょうか。 特に、影一族の忍者合戦は、『鉄腕アトム』の「地上最大のロボット」や『サイボーグ009』に匹敵する面白さだと思っています。 さて、この映画、漫画のコマ割りをそのまま撮影し、編集、台詞と効果音を入れただけのものなのですが、それにしてこの躍動感と迫力はどうしたことでしょう。 原作のストーリー展開の巧みさや白土三平の作画の技術の高さだけでなく、大島渚の編集の確かさがあるのでしょう。 手塚治虫が漫画の中に取り入れた映画的手法は戦後の日本の漫画の中にしっかりと息づいていますが、そのことをはからずも、当時漫画と対立するかのように言われていた劇画によって再確認させることになったのではないでしょうか。 漫画の『忍者武芸帳』がそのまま映画のコンテのように見えるのです。 ただし、この映画の絵はどう見ても、原作の劇画をそのまま用いているようには思えません。 たぶん、この映画用に書き下ろしたのでしょうね。 微妙にタッチが違っています。 また、内容も、細かい改変がなされており、何人かのキャラクターが割愛され、わかり安ストーリー展開となっています。 ここらへんも、大島渚監督の力量というべきでしょうか。 この映画をそのまま役者で演じたり、アニメーションにすれば、そのまま優れた一編ができるのではないでしょうか。 今日の技術を持ってすれば出来そうな気がします。 だれかそんな野心的な作品をとってみる気はないでしょうか。 そんな作品があれば、崔監督の『カムイ外伝』よりも見てみたい気がします。

  • fna********

    1.0

    電子紙芝居に驚く

    あの名作漫画「忍者武芸帳」の映画版だと言う事と、監督が大島渚だという事で、 何が何でも観たいと思い、ようやくDVDで観ました。 が、しかし、なんということでしょう!ただの白土三平氏の漫画から、一部分を 切り取って撮影してまとめた、電子紙芝居だったのです!! 当時としては巨匠、大島渚が挑む実験映画だったのかもしれないが、携帯が当たり前の 今の時代、漫画も効果音、バイブレーション付で携帯で観ることが可能なため、 全くもって面白くない。 当時この映画を劇場で観た人がいるのだろうか? ウワサでは、画面がチカチカして観づらいとの評判だったらしく、おまけに 原作者の白土氏はあまりの出来の悪さに観ていないらしい。。 崔監督は実写でこの漫画を映画化しようとしているらしい。(松山ケンイチ主演) うーん。。何ゆえに、大島渚監督はこんな作品を作ったのだろうか? せめてアニメの超大作にして、動く動画にしてほしかったと思う。

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