人間蒸発
3.9

/ 28

46%
14%
29%
4%
7%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(7件)

不思議28.6%スペクタクル28.6%不気味14.3%切ない14.3%知的14.3%

  • cyborg_she_loves

    5.0

    哲学

    いまどき「モキュメンタリー」というかフェイク・ドキュメンタリーの手法はポピュラーになってきていて、最近見たテレビドラマで言えば「バイプレイヤーズ」とか「その『おこだわり』私にもくれよ」とか、いつのまにか事実と信じそうになりながら見てたらいきなりドカーンとひっくり返されて「やられたー」みたいな面白さを楽しませてくれる良質の作品も増えてきてますが。  この「人間蒸発」は、そういう単なる娯楽とは全然ちがいます。  2時間10分にわたってこっちの脳味噌のあっちこっちをイヤというほど突っつきまわし、引っかきまわし、ものすごく大事な根本的な問題についていろんな疑問を湧き出させておいて、「もう終わり? うん、終わり終わり」とぽーんと放り出す。解決は何もない。  最後に、「なんだかすべてが虚しかったな」「もう何も信じられない」というつぶやきが聞こえてきますが、まさにそういう状態に観客を突き落として終わる映画です。  今村監督が何箇所かで「これはフィクションだから」と繰り返したり、泥沼の言い争いをしてる本物のシーンだと思っていたらいきなり撮影セットをばらばらに壊し始めたり、見るからにいかがわしい霊能力者の婆さんが出てきて「おまえの姉が殺したのじゃ」などと言ったり、明らかにこれが冗談でありフィクションであることを表わす場面は入れられています。  失踪者の婚約者の早川佳江(本人です、女優じゃありません)が露口茂さんに惚れてしまうという筋書きも、ジョークの一種ですね。  しかし、ならば全部がフィクションかというと、そうでもなくて、失踪した大島裁をめぐる数々の証言とか、早川姉妹の泥沼の言い争いなんかは、台本があってやってるものではない、間違いなく本気の事実です。  今村監督がそういう事実を映しておいて、それにわざわざ「これはフィクションだから」というコメントをつけるのは、文字どおりただの虚構であり創作であるという意味では全然ないですね。  これは、上述の、「すべてが虚しい」「何も信じられない」という世界観の表明だと私は思います。紛れもない事実だけど、虚しい、信じられない、フィクションと何も違わない。  そういう、めっちゃくちゃ哲学的な問題を含んだ作品だと思います。  実在の登場人物たちの不名誉な個人情報を開けっぴろげに見せちゃってるなんて、今では倫理上、絶対に作れない映画です。  こんな映画、これに似た映画すら、他で見たことない。  すごい映画だと思います。今でも全然古びてない、映画が好きな人ならゼッタイに見てごらんなさいと強くお勧めします。

  • Halkyun

    5.0

    実験映画

    TSUTAYAの渋谷店でVHSを借りて、やっと見ることができました

  • Kurosawapapa

    3.0

    真実とは? 既成枠を超えた実験的作品

    今村昌平監督作品・第9弾は、  “失踪者の行方を探す” という記録映画に近い作品(1967年)になっている。 この企画は、当時、行方不明になる人間が多いことが話題になり、 初めはテレビのシリーズ番組として考案されたそう。 その結果、近親者が蒸発したという多くのケースが集められ、 最終的に一つに絞られ、長編記録映画として製作することになった。 失踪者の名前は、新潟県直江津の出身である大島裁。 失踪者を探しているのは、婚約者の早川佳江。 本作は完全なドキュメンタリーではなく、今村監督によって、幾つかの手入れが施されている。 一つは、一般人である早川佳江が単独で人探しをするのは無理だと、介添役として俳優の露口茂を同行させたこと。 二人は、家族や知人など関係者に聞き込みを敢行、失踪者の足取り、人間関係を辿っていく。 途中、今村監督も登場し、今後の計画についての話し合いが映し出されたり、 時には危ない取材もあり、相手の目の部分を黒枠で隠したりしている。 ただ本作は、記録映画でありながら、どこまでが真実なのかが見えにくい。 取材は本物でも、人はカメラを向けられると、作為性を生み出す場合がある。 加えて、監督は霊媒師も登場させ、失踪者の行方について語らせている。 この辺は今村監督らしさでもあるが、疑念の輪をかけ、どうにも混乱を招く。 また、中盤から早川佳江は、同行者の露口茂に 愛情 を持つようになる。 まったくもって、おかしな流れだが、これは事実らしく、 映画完成後、早川佳江は盗み撮りされたことや完成作品の内容に強く抗議、日活に怒りを述懐したそう。 しかし、これもまた映画宣伝のための作為的行為かもしれず、 真実は、最後まで見えてこない。 この映画は、出演料を払いプライバシーを買って作られた作品であり、 当時、本作を非難したマスコミも多く存在したとのこと。 この映画は、情報保護が成されない、法的にも曖昧な時代が許した作品であり、 現代から考えると、「 こんな映画が存在していいのか? 」と驚きを隠せない。 後半は、失踪者と密かに恋愛関係にあったのでは、という早川佳江の姉の存在が浮かび上がり、 姉妹の争いに集中していく。 皮肉なことに、明白になっていくのは、失踪者よりも、この姉妹の人間性。  自我、 したたかさ、 エゴ、、、 ドキュメンタリーとして生々しいほど露になっていく人間の負の部分は、今村監督の目指したものとは違っていたのだと思われるが、鰯網へ鯛がかかったように、本作を熱くしていく。 本作は、 展開 が 次の展開 を派生していく映画であり、 ・ドキュメンタリーとは? ・プライバシーとは? ・真実とは? そんなテーマが、進行とともに生まれている。 常に、 創造 や 描写 の限界を超えたところに、目線を置いている今村監督。 結果を恐れず、一歩も二歩も深奥に足を踏み入れていく、 そのアグレッシブなスタンスこそが、今村監督の最大の特徴だと思う。 ( IMAMURA:No9/19 )

  • daw********

    3.0

    ネタバレやまさんが若い

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • s1a********

    5.0

    人間って面白い

    なんとなく いろいろ考えながら 見る。 いろいろなことが 見えて来る 面白かった

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
人間蒸発

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-