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座頭市牢破り (1967)

監督
山本薩夫
  • みたいムービー 4
  • みたログ 32

3.38 / 評価:13件

季節は巡り、因果も巡る

  • jig***** さん
  • 2011年12月31日 13時51分
  • 閲覧数 468
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

冒頭でいきなり
「勝プロダクション第一作目」と
でかでかと表示されその意気込みがうかがえますが、
作品の中身もそれを表すかのような力の入れよう。
詰め込みすぎともいえなくもないですが、
今までにないドラマチックな展開に
これまでの『座頭市』シリーズとは違う雰囲気を感じます。


これまでのシリーズでは血しぶきやら血のりは
あまり多くは見られなかったのですが、
本作は結構血なまぐさい戦いやら行われていて
真っ赤な血が拝めます。
市も殴られて頭から出血してみたりと、
殴る描写が意外と多くて
あっちでも殴られ、こっちでは殴り、
なんか殴ってばっかだな・・と、
今までにはあまり見られないぶん殴り描写も多い。


そして変わっているのは一度訪れた町に市が
腰を落ち着けずにどこかへ去って月日が経ち・・
みたいな季節の変わり目の描写も入っているのも初。
今までは一つところで事件が起きて巻き込まれるのですが、
伏線を張っておいて、月日が流れ・・
また戻ってくるという時間経過による
環境変化というところが目新しいです。
おそらく登場人物が最初と人間変わっちまった・・
というところを描くのに必要な時間経過描写だったのかなと。


脇に追いやられがちな脇役の面々の悲恋話も
妙にドラマチックに盛り上げてまして、
市の怒りのパワー増幅に一役買っていそうです。
人の不幸で金儲けをしているやつらを、
人の不幸を背負った市が成敗。そんなところでしょうか。



どうでもいいことですが、
劇中のセリフで「手が冷たいでしょ」と言った女性への返答に
「手が冷たいのは心が温かい証拠」と応えた市。
1967年製作ですが、この頃にはすでにこれ言われていたんですね。
私も昔から聞いていた文句ですが、
作品の中で聞かれると歴史を感じます。
今これがまかり通っているかどうかは不明ですけど。


三国連太郎氏を迎えての本作、
話が少々入り組んでいていつものような
わかりやすい展開ではないですが、
とりあえず旗揚げ第一弾としての意気込みは感じた作品でした。

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