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喜劇 駅前百年

bakeneko

5.0

ネタバレアウッ アウッ アウッ♡

明治100年ということで様々なイベントがおこなわれた―明治元(1868)年から100周年の昭和43(1968)年に因んだ、駅前シリーズの第21弾で、同時に東宝起業35周年も兼ねたオールスター喜劇であります。 腐れ縁は幕末の上野彰義隊まで遡る―明治創業の上野の駅前旅館「葵館」の主人・伴野孫作(伴淳三郎)と、本郷の東大前の旅館「赤門ホテル」の森田徳之助(森繁久彌)の対立と友情に、観光斡旋業者の営業の坂井次郎(フランキー堺)が絡むという、シリーズ第一弾の「駅前旅館」の配役を再現したドラマ設定に、三木のり平、左卜全、山茶花究、松山英太郎、淡島千景、乙羽信子、池内淳子、大空真弓、森光子、赤木春恵といったレギュラーメンバーに加えて、てんぷくトリオ(三波伸介、戸塚睦夫、伊東四朗)、立原博、ザ・スパイダースがゲスト出演している―いつもの人情喜劇の豪華版であります。 本作の4年前の1964年に開業したばかりの“よみうりランド”でのロケも撮りこまれていて、ヒロインの大空真弓が“アシカショー”の飼育員であるという設定になっています。 そして、上野の再開発や旅行斡旋企業が宿泊業を牛耳り始めていた時事ネタも盛り込まれていますし、“地方の修学旅行が東京で、子供たちは東京で出稼ぎに来ている親族と対面する”という昭和ならではの情景も映し出されています。 1958年のシリーズ第一作から10年を経て、高度経済成長と旅行ブームが訪れ、同時に老舗旅館が単独努力で営業してゆくことが時代遅れとなってきた世相を反映したシリーズ第21作で、お色気たっぷりの宴会&入浴シーンでは昭和元禄の賑わいを感じさせますよ! ねたばれ? よみうりランドはオットセイじゃなくてアシカショーでは?

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