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十一人の侍

bakeneko

5.0

ネタバレ特攻はゴジラのテーマ♪に乗って

東映の実録風「集団抗争時代劇」の一編で、天保時代に主君を将軍の弟に射殺された家臣が仇討ちを行うという=“人数の少ない忠臣蔵”といった趣の作品で、「十三人の刺客」と同様に地形を利用した計画を練りますが、結局作戦なしの遮二無二吶喊がクライマックスとなっています。 黒澤時代劇の影響も濃く、クライマックスの土砂降りの中で死闘は「七人の侍」 偶然計画を聞いて腕の立つ武士が助太刀に加わるのは「椿三十郎」 ―を連想させます(雨を降らせるのに物凄い量の水をポンプから放水するので一日に数カットしか撮れなかったとか)。 そして、音楽は伊福部昭が“まんまゴジラ”の曲をバックに流していて、例の“ダダダン、ダダダン、ダダダダダダダダン”♪のマーチに乗ってチャンバラが展開するクライマックスは、怪獣が出てきそうなミスマッチ感覚がします。 それでも、妻役の宮園純子(23歳)の嫋やかな美しさと、病死した兄に替わって剣士の一人となった大川栄子(20歳)の凛とした容姿、いつに無く大人しい役の汐路章、天保の改革の実行者である水野越前守を狡猾に演じる佐藤慶、そして「十三人の刺客」以来“馬鹿殿”を演らせたら天下一品の憎々しさの菅貫太郎…と役者の熱演のアンサンブルに物語に引き込まれる作品で、“最後に生き残るのは誰か?”予想してみるのも一興ですよ! ねたばれ? 1、憎い主君の仇なのに最後まで“○○様”と敬称付きで呼ぶのは違和感があるなあ~。 2、で、飼っていた鳥はどうしたの?

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