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十一人の侍

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3.0

かなりひねりを利かせた集団武闘劇

往年の時代劇ファンならお馴染み「十三人の刺客」「大殺陣」などの集団武闘劇の工藤監督の、この流れの作品としては最後の作品でしょうか。 これまでも集団武闘劇にひねりをきかせ妻との心情劇を加えたりと、工夫を凝らした分、メインの集団武闘が少し後回しになってしまった感はありますが、そのままいったら「ようしここで激突だ」と観ているこちらの裏をかくような展開で、結論は見えつつも、「おっ!」と楽しませてくれました。 11人を揃えながらそれぞれの個性の際だて方が「十三人の刺客」に比べ不足してた感も。 「十三人の刺客」に比べ、激突は小ぶりですが、「反骨精神」は最後の最後の水野忠邦の策謀で「反権力」を強く打ち出せているように思えます。 悪役一辺倒の南原宏次の役回りが、「もしかして、ほんとうのところは」などという不安定な思惑を誘い、展開していくところうまいキャスティングも見えます。 「〇〇人の侍」モノを楽しんでいらっしゃる皆様にはおすすめです。 この頃の役者さんは、本当に命がけで演じていたんだなあ、と感心します。こういう熱意がリアリティを生み出していたんですねえ、楽しい楽しひと時でございました。 ああ、モノクロって本当にいいですね、きれいだなあ。

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