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十一人の侍

kin********

4.0

ネタバレ集団時代劇の佳品

40年ほど前の学生時代、名画座で仲間と見て「凄い凄い」と興奮した覚えがあります。映画黄金期を支えた作り手たちによる贅沢な映像は、やっぱり今見ても引き込まれます。時代劇なので古臭く感じることもありません。  池袋文芸坐の西村晃特集で「十三人の刺客」と併映。「十三人…」はラストに至るまでの手続きが長すぎで肩が凝る作りでしたが、その反省でしょうか、本作は吉原遊郭、また夏八木勲と宮園純子夫婦の情感あふれるシーンなど程よく息抜き場面が入っていて、娯楽性は上です。  大友柳太朗は滑舌悪く知恵者に見えないのでミスキャスト。この点「十三人…」の内田良平のほうが良かったです。  ラストは御大の臭い芝居を入れるという「十三人…」の失敗を繰り返すことなく、集団の斬り合いでまとめていますが、やはり頭脳戦の側面はほとんどなく単調です。クライマックスとしてあまりアッサリと終わることは出来ないのは分かりますが、長すぎ感が残りました。若いときはそれほど長いとは感じなかったけれど、歳とって堪え性がなくなったのかもしれません。

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