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陸軍諜報33

bakeneko

5.0

ネタバレドイツ国章の鷲の顔が変だなあ~

大映の「陸軍中野学校」の向こうを張って作られた東映版で、陸軍の諜報部隊である33部隊にスカウトされた主人公が中野学校での訓練を経て、開戦と同時に爆破されることになっているオランダ領インドネシアの製油基地の確保に潜入するスパイ活劇ですが、東映らしく突っ込みどころ満載の怪作になっています。 欧米の緻密なスパイ活劇はもとより、東宝や大映版のスパイ活劇と比べても杜撰さが目立つ作品で、諜報員となる為に汚名を着せられ存在を抹消された主人公の苦悩や、敵方の女スパイとの恋などの深刻なドラマパートも、変なドイツ大使館のセットやオランダ軍の壁に掛かっている“風車の絵”、そして起爆装置を巡る活劇の不条理さで吹っ飛んでしまいます。 それでも、「間諜X27」のディートリッヒをイメージした緑魔子とのロマンスパートのカメラワーク、 スパイ道具(“ライターに仕込んだカメラ”や“空気銃になっている万年筆”はともかく、“水に溶ける手紙”って…燃やすか破るかすればいいじゃん!)、 本当にドイツ語、オランダ語、マレー語を話すなどの臨場感 ―などは頑張っている作品で、同監督の前作「パレンバン奇襲作戦」のフッテージを上手く使い回しています。 開戦前夜のスパイ戦を描いた作品で、欧米映画や他の邦画と比べてみるのも一興かと思います。 ねたばれ? 1、開戦前に他国を攻撃することの正否を全く考えていないなあ~ 2、だ~か~ら~起爆装置を壊しても他にいくらでも爆破する方法はあるんだから…

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