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進め!ジャガーズ 敵前上陸 (1968)

監督
前田陽一
  • みたいムービー 1
  • みたログ 14

3.50 / 評価:4件

君に会いたい

  • daw***** さん
  • 2010年3月14日 15時41分
  • 閲覧数 491
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

またひとり、グループサウンズ界のスターが世を去った。
つい先日もゴールデンカップスのデイブ平尾さんが
亡くなったばかり。一世を風靡したGSの面々もそんな
年齢になってきたということか。個人的には故アイ高野
さんと同じぐらいカラオケで歌わせていただいたのが
ジャガーズのボーカル岡本信さんだった。羽賀健二似の、
いや、羽賀健二さんが岡本さんに似ているといった方が
正確だろう。エキゾチックな雰囲気でシャープな歌声。
「君に会いたい」のサビは思わずノリノリに。
「キサナドゥーの伝説」はジャガーズの持ち味たっぷり。
59歳とのこと。まだまだ、ステージに上がってあの
パンチある歌声を聞かせてほしかった。誠に残念。
御冥福をお祈り申し上げます。

そのジャガーズが主演した映画が「進め!ジャガーズ敵前上陸」だ。
あまりのハチャメチャぶりに長らくB級どころかC級ランク映画の
烙印を押されてきたけれども、サブカルチャーへ多大なる影響を
与えた小林信彦氏が脚本を書いたということもあって、時代を
経るごとにそのシュールなギャグが見直されカルト的人気を
誇るようになった。、更には共演したてんぷくトリオ、円楽師匠、
南道郎等々、今ではなかなかお目にかかれない全く躊躇無い
スラップスティック全開の演技が笑いの芯からやや外れたところに
グサリと突き刺さってきて失笑、冷笑を禁じ得なくなるのだ。
誰が呼んだかサイケデリック・コメディ。かなりサイケな笑い
である。

とあるホテルへ演奏にやってきたジャガーズの信は、金塊密輸団の
運び屋に取引相手と間違えられてしまい、一味から命を狙われる
ハメになってしまう。必死に逃げまどう信、そしてジャガーズ。
そんな折、信は雪子(尾崎奈々さん)という美しい少女と
知り合うが、一味との闘いの末、彼女は銃撃されて死んでしまう。
死ぬ間際に雪子は、自分の父親が金塊密輸団の首領(内田朝雄さん)
であることを告げる。信は、密輸団の本拠地である硫黄島に
乗り込むのだが……。
硫黄島での戦闘シーン。生き残り日本兵(南道郎さん)と現代の
若者(そう現代とは昭和43年ですが)との束の間の交流が、
ただのドタバタでは終わらぬ、後年の松竹新喜劇を彷彿させる
感動的なシーンとなっている。
他にも中村晃子さんがとにかくキュート。「虹色の湖」は、
この方のためにだけあるものと痛感。
てんぷくトリオでは伊東四郎さんがまだまだ遠慮しがちでは
あるが、電線マンに通じる芸風がわずかながらではあるけれども
垣間見える。三波伸介さんは、この頃から芸風が確立されて
いたようであるが、何より戸塚睦夫さんの多弁ぶりには
驚かされる。「てんぷく笑劇場」に出演なさっていたのは、
お亡くなりになる寸前であったせいか、あまり台詞もなく
存在感が無かったが芸人として高い資質を持った方だと
再認識した。

ストーリーとは、ほとんど何の関係もなく現れる泉アキさん、
青山ミチさんのお姿にも御機嫌。そして何の意味もなく
歌い出してしまうのはお約束。
勿論、劇中で流れるジャガーズのヒットメドレーは、
それなりにストーリーとは関係があるようだけれども。
尚、本作品には貴乃花親方、花田勝さんのお母様、藤田憲子さんが
出演している。
さて、どこだろうか。出演シーンは、そこそこ多い。
まあ、あくまでそこそこだが。昭和43年の作品。
DVDも発売されているようなので、マニアにはお勧め。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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