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セックス・チェック 第二の性 (1968)

監督
増村保造
  • みたいムービー 18
  • みたログ 74

3.90 / 評価:29件

コーチw

  • bar***** さん
  • 2017年11月30日 13時15分
  • 閲覧数 450
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

セックス・チェック 第二の性。
陸上競技に懸ける熱血コーチと半陰陽と診断され二つの性を彷徨う女。
増村監督……なかなかの見応えある作品です。主役二人の演技がとても優れていて、迫力があります。

ですがちょっとキャラクター設定が……昔のスポ根の臭いがすごくって、現代じゃ苦笑いを禁じ得ないレベルです。
コーチはもはや何をやっても言っても許されないような犯罪者ですが、何故か作品内ではまかり通ってしまいますね……友人の奥さんと寝て、あとで「あれはもう謝っただろ」と友人に開き直ったり、最後のセックス・チェックの時「俺の勝ちだったな」と旦那にドヤ顔するのは、もはや笑えるレベルを通り越して、人間性の低さに吐き気がしてきます。自分の罪悪を、「俺はほんとヤクザもんだよ」とか「俺は飲んだくれのろくでなしだが、あいつ(ひろ子)には全てを賭けている」とか言って、勝手にいい話風にしてうやむやにしようとするのは、かなりひどい人間性で、何故こんなキャラクターがまかり通っていたのか理解に苦しみます。

コーチングも独自の理論で「男か女か」「人間か獣か」というよくわからない精神論(しかも発端は外国人選手に言われた冗談か本気かどうかもわからない話を一途に信じ込んで採用しているという意味不明ぶり)で、ひろ子に「カミソリだ。これで髭を剃れ、そうしたらいつかは本物の髭が生えてくる」などと走りとは関係のないセクハラレベルのことを強要し、嫌だと言ったら「俺の言うことを聞くと約束したろ!」と叫び出すという……。

通報モノデスヨ……(^_^;)

「ひろ子を男にする」というコーチの狙い、これは成功したのか元からそうだったのか、セックス・チェックに引っかかってしまいます。オリンピックに出るには「女性証明書」が必要。

→ならばこれからおまえを女にする。抱く!

このめちゃくちゃさ加減は面白かったと思います。前半は「男になれ、男になれ~……」と催眠術めいたことを言っていたのですが、後半から「おまえは女だ。綺麗だよ。恋人になろう」などと正反対のことを言って、結果的にタイムは落ちてしまうのですが、

「これでもう陸上は終わりだ。これからは愛する女を守る犬になる」

とかなんとか言って、ひろ子のことを抱いて帰ってエンディング。


ひろ子の気持ちがコーチに向いていたから良かったものの、これが女性一般人の感覚だとされたらたまったもんじゃないなとレビューを書いていて思いました(^_^;)

作品では始終コーチからの視点で描かれますが、もしひろ子が拒絶したらどうするんでしょう。ひろ子に選択の権利はあったのかなかったのか、倫理的に問題がないのか制作者を一時問い詰めたいような気持ちにも駆られます。

女性差別とまでは言いませんが、一種の男性神話の中で作られた映画だとしていいと思います。その分女性がちょっとエッチで艶めかしく映されていますね。ある意味女らしいといいますか。ひろ子も結構可愛く描写されています。

女の美しさとは演技なのか幻想なのか、だとしたら正しい姿とはなんなのか……そんなことを考えてしまいました……。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • セクシー
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