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濡れた二人 (1968)

監督
増村保造
  • みたいムービー 2
  • みたログ 30

3.40 / 評価:10件

メロドラマで青春映画、そして女性映画

  • おーるどぼーい さん
  • 2009年3月4日 1時20分
  • 閲覧数 930
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

夫とのすれ違いに悩む妻と、年下の若い男との情事。妻に若尾文子、若者に北大路欣也、夫に高橋悦史。仕事にかまける夫に不満を持つ妻は、旅行先で出会った荒々しく野生的な男に惹かれていく。

典型的なメロドラマだが、海を舞台にした効果や一途な北大路青年のキャラ、そして林光の叙情的な音楽もあり、どこか甘酸っぱくほろ苦い青春映画を思わせる。と同時に日常に倦怠を感じる一人の女性が、忘れていた生の喜びを通じて人生の再生を果たす女性映画でもある。

タイトルはポルノ映画っぽいけど、文字通りの意味(海でずぶ濡れ、さらには雨にも濡れる男と女)と、二人の気持ち(渇いていない=濡れた心)を表している。

人妻に対して何の迷いもなく直球勝負の北大路(いきなり「結婚してくれ」だもの)と、そんな男の押しの強さに生きる実感を感じる若尾。「将来は分らないけどただ好き」「生きるって、暴れて、泣いて、じたばたすること」という若尾のセリフは、まさに刹那に燃える青春の喜びと言えないか。

男と結ばれた女だが、旅先に遅れて夫が到着し三角関係に。若い男と夫の間で揺れ動く妻は、ついには男を選ぶ。そしてその男が最終的に自分を裏切る結末になっても、男が自分を愛した、その気持に嘘偽りは無いと信じ、男を静かに許しその前から去るのだった。

夫と離婚し、男とも別れ一人で生きる決意をした女、その姿は力強く、そして美しかった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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