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夜の歌謡シリーズ 長崎ブルース (1969)

監督
鷹森立一
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3.33 / 評価:3件

♪逢えば別れがこんなにつらい♪

  • le_******** さん
  • 2011年6月13日 21時34分
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  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

監督:鷹森立一、1969年(昭和44年)、88分、カラー、主演:松方弘樹、宮園純子、梅宮辰夫。

長崎から東京に出てきた若い男をホストとしてスカウトした先輩ホスト(松方弘樹)が、弟を連れ戻しに上京したホステスの女(宮園純子)に惚れるが、彼女には長崎に婚約者(梅宮辰夫)がいた。弟を諦めて長崎に帰った女を追って長崎に来た男は、その婚約者の男と会い、女と別れてくれと頼みこむが…。

まあよくある任侠的メロドラマ。当時の日本映画、喜劇路線とヤクザ路線の味わいは、こんな映画にも反映されている。
みなさん若い当時の姿で懐かしい。歌舞伎町を思わせる街並みは少し出てくるが、前半はほとんど室内ロケで、後半、舞台が長崎に移ってからは、オランダ坂、出島、グラバー亭、石だたみなどが画面に上る。

各人の生活や家具など、ホスト稼業ということで、当時にしては豪華だが、いま観ても古さを感じない。男の美顔のシーンまで出てくる。

私が中学生のころの映画で今回DVDが出ているのを知り、青江三奈のファンでもあったので、即購入し、初めて観た。
青江三奈はこの女のバーで歌う歌手として登場し、『長崎ブルース』『新宿サタデーナイト』を披露している。当時はこんな映画があるとは知らなかった。

いわゆるお水の世界の男と女の恋物語で、ストーリーは単純だが、セリフ回しに特徴があっておもしろい。他に、大原麗子、谷隼人、藤村有弘、若水ヤエ子、園佳也子、曽我町子なども出ていて楽しい。このころの役者たちは、みな演技がうまい。

しかし、ここ数年で青江三奈の復刻版CDが何枚も出るなどビクターも経営難と言いながら、その心意気に感謝したい。たぶんそれなりの要望や需要があってのことだろう。

この映画も、ヤクザ映画お馴染みの東映だが、こういう映画を復刻させるのは、いまだにこの手の映画が根強い人気を保っている証しであろう。

場面場面に気の利いた人情や仁義、カネより純愛、といった姿が見られ、当時の価値観や風俗を知る手がかりにもなる。

この時代は高度経済成長のただ中で、政治も保革伯仲、企業も労使対決、そこに多様な文化が一気に花開いたが、まだまだ純情にして骨の太い日本人が多かったようだ。

青江三奈の歌も、十年遅くても十年早くてもヒットしなかったろう。

詳細評価

物語
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音楽

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