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明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史 (1969)

監督
石井輝男
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3.60 / 評価:10件

石井輝男の男女の痴話事件史

  • どーもキューブ さん
  • 2010年6月30日 19時32分
  • 閲覧数 1483
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

1969年、R-18作品。企画岡田茂、天尾完次、佐藤雅夫。脚本掛札昌裕、野波静雄、石井輝男。監督石井輝男。

石井輝男監督、異常性愛シリーズ。前作が、「やくざ刑罰史私刑(リンチ)」で三話オムニバスリンチ映画を撮りあげたばかり、本作はビデオ発売有り。その前が「徳川いれずみ師責め地獄」で吉田輝雄と小池朝雄の異常性愛二大俳優をいれずみ彫り師にしたて、とんでもないお話が繰り広げられました。「徳川いれずみ師責め地獄」は、その前の「徳川女刑罰史」の三話オムニバスの最終話を映画一本ブンに引き伸ばし、作り直した長編。吉田、小池の異常な彫り狂いぶりが見られます。(DVDともに有り)

本作は、4話オムニバス形式の「男と女」に焦点を絞った作品。要は「痴話喧嘩、痴話殺害」の4話時代変遷オムニバスでございます。

今回見直してみて何がすごいって、みんな凄いんですが、何がすごいって

あの「阿部定」さん本人がご登場です。すごいですよね、、やっぱり。こんな、しがない大人の映画にでてくるんですね、、、その力がすごい、大島渚監督にはでないでなんで、石井輝男に出るかが、わからないです。

なぜか、どういう了見で出演したのかわかりませんが、実際の実物阿部定さんが、ちょこっとインタビューしている姿が見ることができます。これは、モンドファン必見のレア映像。本当にしおらしいおばあさまです。しかし、彼女は、吉蔵さんの性器を切り取った「ラブ」の権化である方です。

このエピソードの石井輝男版アプローチが二話目にあります。吉蔵に「異常性愛記録ハレンチ」で主役をつとめた若杉英二。定に賀川雪絵。「阿部定」エピソードを知りたい方にはうってつけのお話。お気に召した方は、私のお気に入り映画大島渚の「愛のコリーダ」をどうぞ、ぜひ完全版でどうぞ。頭なぐられるようなショックです。

ストーリーテラー吉田輝雄の導きにより、男女の性愛のもつれからくる犯罪の三話がはじまります。タイトルが、思わせぶりに、無駄にグロいので注意。タイトルバックの字の出方が好きです。(「異常性愛」シリーズのタイトルバックは皆一様に強烈で、カッコいいです。)

一話は、旅館「東洋閣」をめぐる権利をめぐる殺人について。なんか、日常茶飯事によくある痴話的殺人を主人公の藤江リカ必見。肉感的ないやらしさと、権利を虎視眈々と体で狙うねちっこさを体当たりで演じています。素晴らしいラブシーンが、殺意を引き起こし、猟奇性愛の素晴らしい体現が息づいてます、必見。

三話めは、連続殺人の小平さんのお話。小池朝雄がぬめぬめしたクリミナルを演じます。ブラックアンドホワイト、白黒画像にチェンジです。

四話目が、次回作いまなお伝説の「江戸川乱歩恐怖奇形人間」の前哨戦。次回作の中心人物、舞踏家土方さんを迎え、高橋オデンの話、奇形を描きます。

途中、爆笑エピソードで由利徹、大泉あきらのチン騒動もあります。短いですが、笑えます。

しかし、こんなアンモラルな作品を数年の内に製作、公開している東映、石井輝男がやはり、やっぱり素晴らしい。凄すぎる、尊敬する、大好きな作家だと思い直しました。
すんげー時代ですよね、冷静に考えると、。そりゃー批判、波風、凄かったらしいです。

改めて石井輝男のモンドアグレッシブに驚き、その完成度の素晴らしさ。かっこよさに惚れ直した体験でした。石井輝男の男女の痴話事件史、ぜひDVDありますのでご覧ください。

追伸「恐怖奇形人間」DVD発売無理っすかねー。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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