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尻啖え孫市(しりくらえまごいち) (1969)

監督
三隅研次
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3.63 / 評価:8件

尻啖え孫市ではなく「尻切れ孫市」

  • yoh***** さん
  • 2018年2月13日 19時14分
  • 閲覧数 309
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

余りに報われぬ幕引き。
見ているこちらまでも浮かばれぬ駄作です。
司馬氏の著した「尻啖え孫市」とは全く性質の異なるそれと言って差し支えありません。
もちろん映画ですから、原作の見どころ全てを盛り込むわけにはいかないでしょう。
しかしあの終わり方はいかがなものでしょうか。
無邪気な好色男を欺き、やっとの思いで手にした愛人までも素知らぬ顔で撃ち殺す。
織田信長を憎みはしませんが、その演出は吐き気を催す程です。
孫市が愛した「鉄砲」を使うという所に製作者は「無情」を重ねたかったのかもしれませんが、私は怒りしか感じませんでした。
ラストシーンもなんですかあれは。
味気のないエピローグを殺風景な風景に重ねただけで孫市の人生は幕を閉じていいものなのでしょうか?
信長の死、秀吉の台頭という歴史の中での大きな趨勢の変化の中でこそ「孫市」という男の小さな輝きはいっそう強くなるものです。
時代の節目が終わる中でも孫市だけは生き方を変えぬ様を、原作のように生き生きと描いて欲しかった。
司馬氏の原作が私の中で一二を争う愛読書であるだけに、大変残念な出来栄えです。

ただ、ここまでこき下ろした後で評価すべき点があるとすればキャスティング。
私は二十歳なので、この当時の俳優の善し悪しや演技力など詳しい事は分かりませんが、小みち役の栗原小巻さんには大変魅力を感じました。
理由がどうというより、演技一つ一つに艶がある。
足首をクローズアップする演出も、同時代の女性を見るよりどきどきしてしまい、内容が頭に入らなくなるほど美しい。
そのシーンだけは一見の価値アリです。

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