ここから本文です

東京戦争戦後秘話 映画で遺書を残して死んだ男の物語 (1970)

監督
大島渚
  • みたいムービー 4
  • みたログ 28

3.58 / 評価:12件

風景とは何か

  • 霊門大和屋 さん
  • 2010年1月15日 18時43分
  • 閲覧数 755
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

大島渚はこの映画で一体何を表現したかったのだろうか。キーワードは「遺書」と「風景」。元木にとって、泰子にとっての風景とは、一体何だったのだろうか。10代の自分にとって、難解な作品が多かった大島渚の映画作品のなかでも、特に理解不能で、不思議な魅力をもつ映画だ。青少年期に特有の他者(本)からの受け売りの知識や観念にすぎないかも知れないが、自分も10代だったこの時代(1969年~1970年初め) 高校映研の連中はずいぶん難しい事を考えていたものだと、この映画を見てあらためて思う。グループ討論で、フィルム奪還闘争に協力してくれそうな映画人として大島渚の名前が挙がった時の否定的な音楽、思わず笑いそうな岩崎恵美子の表情が可笑しい。「映画とは何か」 娯楽重視の映画ファンの方には無意味な問いかも知れないが、自分にとっては根源的で普遍的な問いだ。「創造主体が、いかに現実と取り組んでいくか」映画の中で語られるこのセリフに共感する。 ただそこにある風景を撮る 映画草創期リュミエール兄弟を想起させるように、街の中のありふれた風景をただ撮り続ける。意味と説明に満ち満ちた映画を、日常的に観続けていると時にはたまらなく意味不明、理解不能な映画を観たくなる時がある。「東京戦争戦後秘話 映画で遺書を残して死んだ男の物語」は自分にとって、「映画とは何か」といった原点に立ち返らせてくれる映画だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不思議
  • 知的
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ