ここから本文です

上映中

その人は女教師 (1970)

監督
出目昌伸
  • みたいムービー 3
  • みたログ 3

3.00 / 評価:3件

厳しさが足りない

  • fdf******** さん
  • 2006年8月31日 1時16分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

「キス」という大きなフックを冒頭に設定し、単刀直入に本題に入れるようにした構成は悪くない。クールなミニスカ、足越しの画などで見せる岩下もななかなかセクシー。(濡れ場の吹き替えはいただけない)焦げるバーベキューで肉欲を象徴させたのもなかなかエロい。そういう長所があるにはあるが、簡単に要約すれば、学生運動の挫折を恋愛に置き換えて人生の再出発を目指そうというお話。それ自体いかにも利己的かつ甘えた話、「いい気なもんだ」と思ってしまいなかなか乗れない。――まさにその身勝手さこそが、闘争に敗北した代償として愛だの恋だのフラワーチルドレンだのに血道をあげた「全共闘世代」をそのまま表しているんだろうけど。逮捕されるバックの三波春夫とか完黙する岩下とか、断固として葬儀に参列するとか、それらしき抵抗の意識は見られるが、登場人物に注ぐ目がもう少し「キビシイ」ものでなければこの悲恋は随分間抜けな話に見えてしまう。芝居のつけかたを変えるだけでかなり違うはずで、明らかな演出ミス。だいたい警察があんな告訴にやすやすと乗るのも、いかにもご都合主義。文化史的に言えば、ニュース映像に加え、ミニスカ、朝日ジャーナルという時代のイコン。かつての青春ドラマでやたら校長に楯突く威勢のいい生徒(奇しくも剛たけひとが出ている)のルーツはここにあるのか。「東宝争議」敗北組の神田隆や岸旗江が出ているのは何かの暗喩か。いずれにしてもこの時期の出目昌伸、「バルトの楽園」とはえらい違い。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ