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煉獄エロイカ (1970)

監督
吉田喜重
  • みたいムービー 2
  • みたログ 33

3.57 / 評価:7件

見えてしまう革命の悪夢

  • 文字読み さん
  • 2007年12月9日 22時09分
  • 閲覧数 502
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

相変らず女性の裸をきれいに撮ります。この映画にしか出ていないと思われる女優さんのラスト近くの全裸シーンなど、ため息がでるほどきれいです。

吉田監督の革命三部作第二弾。52年にあるはずだった革命の失敗と70年現在の革命運動を重ねて描く。しかも80年という、当時としては10年先の未来まで出てきて、とっても複雑。一貫性をもって理解しようとすると論文になってしまいそうだし、そもそもあまり面白い話になりそうにないので、印象的におもしろいことのみ。

?終わりについて。80年の描き方が、すべてがおわってだらだらと続く近未来になっています。無機質で白いイメージ。革命のおわり、歴史の終わり。これに岡田茉莉子の終わりが重なっているような気がします。

?52年の失敗も70年の運動も、フィルムで見えてしまうこと。スパイの娘が登場して父親を探しますが、この娘は男を殺す母を目撃していることになっています。見たくないものが見えてしまうことが悪夢となって襲ってきます。主役の男はレーザー光学の博士で、まさに見えることを研究している。

?吉田監督と女優岡田茉莉子。この二人が夫婦ということを前提にしないとわからないことが多い。映画監督になりたかったという主役の男は人生の究極の目的は「最良の夫になること」と岡田を見ながらいう。妻役の岡田は「私をここから連れ出して」と別の男に頼むし、「私は殺せないわ」という。映画女優ですから?

とはいえ、一番気になったのは岡田茉莉子の太りっぷり。森英恵のきれいな近未来的衣装でごまかされていますが、中盤、下着姿になったときはちょっと・・・。そういう意味で岡田が終わりを気にするのは、女優引退を意識しているのかと思ったくらいです。製作側に名前がでるようになるわけだし。

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