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おさな妻 (1970)

監督
臼坂礼次郎
  • みたいムービー 4
  • みたログ 60

2.77 / 評価:22件

何と言うべきか…

  • anticipate1960s さん
  • 2016年2月8日 14時43分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

妻と「だいこんの花」のDVDを借りて楽しんでいた関係で、関根(高橋)恵子つながりで、特に妻が是非とも観たいとの事で、BSで観てみた。
関根恵子はルックスもさる事ながら、その演技、特に台詞の言い回しは、15歳とは思えないほど立派ではある。
また、周囲を固める俳優陣もそれなりに豪華ではある。だから各人の演技は最初から安心して観ていられる。
当時の街の風景や人々の服装、自動車等、ヴィジュアル的にも楽しめる。
吉川が娘の保育園に、当時の高級車クラウンで現れるあたり、結構な収入だとうかがわせるところについては、ヒネリはあった。

ただ、これが原作のせいなのか、それとも脚本のせいなのか、何とも煮え切らない感じがした。「15歳の関根恵子」を鑑賞するためならば価値はあるのだろうけど、単純に映画全体を味わうというのなら、申し訳ないが私は二度観たいとは思わなかった。

結婚に至るまでがちょっと間延びしている感じがした。
いや、結末も、今一つ煮え切らない感じがした。
ハッピーエンドに至るまでに、もっと途中の物語にうねりが欲しかった。
悪い従兄にしろ、「ジャンヌ」という下積み女優にしろ、もっと物語にからめても良かった気がするし、逆に前半部分をもっと短縮しても良かったと思う。

総じて、中途半端に気の毒な境遇であり(両親が他界している事自体は確かに同情すべきではあるのだが…)、中途半端にエロであり、中途半端にスリリングであった。そして、それらのどれにもとことん感情移入できなかった。
二人が結婚に至るまでの葛藤のシーンがもっとあっても良かったと思う。(吉川と出会うまでの前置きが長過ぎた。)
また、これは原作に起因するのだろうけど、吉川と結婚する際に、担任教師から「お前の気持ちは分かるが、せめて卒業してからにしろ」と普通は指導するのでは? それで、「ならば退学します!」と玲子が啖呵を切るなら、それはそれで筋は通るのだが…。

吉川には少なからず玲子への同情(プラス、女子高生に対するスケベ心か?)があり、そして玲子は頼る身内さえいない寂しさゆえ(叔母の家には悪い従兄がいるし)に、保護者欲しさに結婚したとも言えるのだが、それならそれで、吉川と玲子が結婚後にもっと苦悩して、そして改めて理解し合えて、本当の夫婦になれた事に重点を置いて描かないと、「こんな無謀な男女、言わんこっちゃない」になってしまう。

よって、二人が出会い、色々迷い、そして結婚し、楽しいだけの日々は終わって行き違いが生じ、二人とも色々自問自答した上で改めてお互いに向き合い、そして夫婦としての絆を強めた、という部分にもっと時間を割き、前置きはそこそこにしておくべきだったと思う。

いや、もし当時の大映製作陣が、この映画を関根恵子のプロマイド的な軽い作品としか思っていなかったなら、ここまで考えるのもアレなのだが。(汗)

私としては、一度お試しで観たので、これで十分です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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