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アリババと四十人の盗賊 (1944)

ALI BABA AND THE FORTY THIEVES

監督
アーサー・ルービン
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  • みたログ 29

3.43 / 評価:7件

子どもの頃も、年老いても、開けゴマ!

  • 百兵映 さん
  • 2014年9月19日 13時12分
  • 閲覧数 441
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

「開けゴマ!」という呪文、油壷に入って敵地に進入、空飛ぶじゅうたん、

 ……、覚えていたのはこれだけ。全く偶然に回って来たDVDは遠い昔の幼い頃の記憶を甦らせる一本だった。テレビもない(やっとラジオが我が家に入る前後)時代、未だ小学校に上がる前のこと、父母から聞かされる物語だけが知的な刺激だった頃、これを聞かされて(多分世界が広がって)いた。これをテレビ画面で再生させるのには、ちょっとした興奮があった。画面に登場するものの内、覚えていた(思い出すことができた)のは、ゴマと油壷とじゅうたんだけだった。ストーリーについては初めて知ることになった。なんだ、こういう物語りだったのだ。

 老境に差し掛かった今、子どもの頃の興奮とは全く別の、新作(別作?)の鑑賞となる。へぇ、モンゴル帝国はアラビアまでも侵攻していたのだ。へぇ、ゴマとか香油ってのはそれほどに貴重品だったのだ。へぇ、アメリカでは終戦の前年にこういう映画を上映していたのだ。

 油が → 今では石油にとって代わり、モンゴルのカンは → 今では中国の漢にとって代わり、アラビアンナイトは → 今ではハリウッド映画にとって代った。ひとつだけ代わらないものがある。ゴマだ。庶民の食卓にも様々なドレッシングが並んでいるが、うちでは胡麻と醤油だけで済ましている。醤油はもちろん醤油差し(一種の壺だろ?)だが、この際胡麻も壺(小さい焼き物)に入れて食卓に上げようか。食事の度に「開けゴマ!」なんちゃってね。

 これまで多くの葬儀に出て、骨壺の寂しさを見ている者には、どうも、壺に入って敵地進入というのは好きになれない。もうひとつ、アラブが正義で蒙古が悪という構図が好きになれない。蒙古はDNAも日本人に近いはずだ。とはいいながら、昨日観た『日蓮』という映画では、蒙古は「襲来」してきた敵だったけど。

 栄華盛衰の世界史。変わらないのは胡麻の有り難味だけか。

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