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赤軍派-PFLP 世界戦争宣言 (1971)

監督
若松孝二
足立正生
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1.75 / 評価:8件

「武装闘争しかない」という思考停止

  • Vampyros Lasboss さん
  • 2016年3月19日 23時01分
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    • 総合評価
    • ★★★★★

『断食芸人』公開記念として「足立正生と断食芸人」という企画がシネ・ヌーヴォで今日からスタート。
『赤軍―PFLP 世界戦争宣言』は、あと4回、21、23、24、26日に上映されます。
今日の上映は足立監督と佐藤零郎監督のトークショー付きでした。

足立がカンヌの帰りに若松孝二と一緒にベイルートへ赴き、パレスチナ・ゲリラの日常をドキュメントした作品。
パレスチナ人が武器の手入れをしたり軍事訓練する様子に、付け足したかのような生活風景が少し、自動車から移動撮影した草と沙漠だけの殺風景なパレスチナの大地が映され、合間合間に「プロパガンダの最良の形態は武装闘争である」とか「革命戦線の構築とは武装闘争することである」という字幕が挟まれるというもの。 …まあ、退屈でした(^-^;
音楽は、「インターナショナル」(社会主義革命の歌)が二、三回流れるのと民族音楽が数十秒流れるだけだし、ハイジャック機の爆破シーンはあるものの全体的に単調です。
パレスチナ・ゲリラや、後の日本赤軍のリーダーで本作では通訳の重信房子が、こ難しい理屈をつらつらと捏ねて武装闘争を正当化する弁舌を振るうのですけど、これがまた眠気を誘います(苦笑)
若松が監督した『実録・連合赤軍 浅間山荘への道程』(キネ旬によると、足立は評価していない)を観た時にも感じたのですが、新左翼の人は難解な言葉を並べ立てて理想を語る自分に酔っているように見えます。
また、主語を「私は」ではなく「我々は」「我々の」として“行動”の主体を組織にすることによって責任の所在を曖昧にしているような印象を受けました。

鑑賞後、「なんだ、結局、タイトル通りのプロパガンダ映画か」と思っていたら、トークショーでは足立監督はニュース映画を撮るつもりで本作を撮ったとのこと。
また、撮影当時は武装闘争には懐疑的だったそうで、何度かカットの前に「スタンバイ」という監督の声を入れたのは「用意はいいのか?本当にそれでいいのか?」と暴力で問題解決することへの疑問を投げかける意味があったようで、なるほど、聞いてみないとわからないこともあるものだと感心しました。ただ、足立監督は本作撮影後日本赤軍に合流しているし、元テロリストとして服役した経歴からすると公安にマークされているかもしれないので、本心を隠して語っている可能性もなきにしもあらず…
あと、ラストに“銃口”という文字を鏡に映したように反転させた字幕が出てきますが、これは「“銃口”を観客には向けない」という意味のカットだそうで、一種の遊び心でしょう。
映画自体は退屈でしたが、トークショーが面白かったので★1つプラスしておきます

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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