告白的女優論
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(2件)

かっこいい33.3%セクシー33.3%不思議33.3%

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    4.0

    女優の向こう側

    映画女優は仮面。ということは誰でもわかりますが、ではその向こう側とは何か。そんなものは存在するのだろうか。ということを、現実の当時の大物女優三人でやってしまう吉田監督。すばらしい。 しかも「告白的」というように、三人それぞれが自らの「向こう側」を探求する構成になっています。そして三種類の女優像がしめされます。1岡田茉莉子=ナルシシズム。どこまでいっても自分しかない。2有馬稲子=エディプスコンプレクス。父殺しとその罰としての女優。どこまでいっても女優しかない。3浅岡ルリ子=マゾヒズム。恥ずかしいところを見られたい。どこまでいっても妄想としての女優。 123のどれも、いわれてみれば、女優をやろうというような人の性癖であることがわかります。自分が大好き、または、嘘が大好き、または、妄想が大好き。そしてまた、それぞれ多淫、近親相姦、強姦という過去の事件をひきづっています。なんて論理的な映画でしょう。映像としても、岡田のカラフルな衣装、有馬のハサミ、浅岡の女子高生、と見所満載です。 ただ、どうしても監督と岡田が夫婦であることを考えてしまう。たしかに美人ですが、ちょっと太りすぎてしまった岡田をなぜ使う? 結論。女優に向こう側はありません。

  • dqn********

    3.0

    女優となる人間の心理とは?

    女優となる人間の心理を暴き、「女優とは何か」を問う。浅丘ルリ子・岡田茉莉子・有馬稲子の各ストーリーが交代で進み、最後に3人が共演する映画「告白的女優論」の撮影に入るという展開。映画が作られる前段階にスポットを当て、女優となるのはどういう人間かを追求している。 あき(浅丘)・笙子(岡田)・万起子(有馬)、3人に共通しているのは、過去「男との関係」に葛藤・執着があるということ。かつて受けた教師からの暴行のため男性との性的関係に恐怖を感じるあき。多くの男性と経験を持ち、結婚した今も精神分析を通じて男に抱かれたい願望が暴かれる笙子。父親との近親相姦を経験した万起子。まるで男性に葛藤・執着・トラウマを抱えていることが、女優の必要条件であるかのようだ。 そう考えると笙子とマネージャーの南川(三國連太郎)との関係は面白い。笙子をあくまでも女優として見る南川と、そんな南川の対応に心の底で不満を感じ最後には彼をクビにする笙子。笙子の「あなた(南川)が私を抱けなかったのは、あなたが私でない別の何かを夢見たから。」というセリフは、別の何か=女優としての笙子のみを夢見て、現実の彼女を愛さなかった南川への複雑な心理が込められているのだろう。 テーマは面白いが、いつもの吉田作品に見られるイマジナティブな世界や心地良い緊張感があまり無く、図式的な窮屈さや間延びした展開がマイナス点。主演の3人よりも太地喜和子など脇の女優の方が魅力的に映ったが、ラストで3人が横に並ぶシーンはかっこ良い。

スタッフ・キャスト

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浅丘ルリ子海堂あき
有馬稲子伊作万紀子
岡田茉莉子一森筐子
木村功能勢監督
稲野和子能勢桐子
草野大悟クリーニング屋
川津祐介高校教師
菅貫太郎波多医師
早野寿郎戸山博士
中野誠也亘理隼人
月丘夢路万紀子の母
細川俊之父であるべき人
金内喜久夫インタビュアー

基本情報


タイトル
告白的女優論

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル