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告白的女優論 (1971)

監督
吉田喜重
  • みたいムービー 3
  • みたログ 29

3.00 / 評価:5件

女優の向こう側

  • 文字読み さん
  • 2007年12月15日 20時52分
  • 閲覧数 548
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画女優は仮面。ということは誰でもわかりますが、ではその向こう側とは何か。そんなものは存在するのだろうか。ということを、現実の当時の大物女優三人でやってしまう吉田監督。すばらしい。

しかも「告白的」というように、三人それぞれが自らの「向こう側」を探求する構成になっています。そして三種類の女優像がしめされます。1岡田茉莉子=ナルシシズム。どこまでいっても自分しかない。2有馬稲子=エディプスコンプレクス。父殺しとその罰としての女優。どこまでいっても女優しかない。3浅岡ルリ子=マゾヒズム。恥ずかしいところを見られたい。どこまでいっても妄想としての女優。

123のどれも、いわれてみれば、女優をやろうというような人の性癖であることがわかります。自分が大好き、または、嘘が大好き、または、妄想が大好き。そしてまた、それぞれ多淫、近親相姦、強姦という過去の事件をひきづっています。なんて論理的な映画でしょう。映像としても、岡田のカラフルな衣装、有馬のハサミ、浅岡の女子高生、と見所満載です。

ただ、どうしても監督と岡田が夫婦であることを考えてしまう。たしかに美人ですが、ちょっと太りすぎてしまった岡田をなぜ使う?

結論。女優に向こう側はありません。

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