忍ぶ川

120
忍ぶ川
4.3

/ 35

54%
31%
9%
6%
0%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(18件)


  • エル・オレンス

    4.0

    ネタバレモノクロ映像と演出で輝きを増す美男美女。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tab********

    5.0

    ネタバレ傑作の一つ

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • der********

    4.0

    死を超える生、生を支える家族

    テーマは、ずばり、〈死〉を超える〈生〉、そして〈生〉を支える〈家族〉。三浦哲郎の原作を執念で映画化した熊井啓監督畢生の傑作と声を大にして伝えたい。 映画前半で繰り返し描かれる、哲郎と志乃それぞれの家族の不可解な死や失踪。暗く湿っぽい旧家にひっそりと住まう住人、陰鬱な雪混じりの空を舞う海鳥、冬枯れの野をゆく野辺送りの葬列……。みずからもそうした死の呪縛に囚われているとの強迫観念から、付き合いを始めてからも無条件に心を開き、互いの思いを受け入れることのできない二人。まどろっこしいまでの展開は、後半部、哲郎の故郷での結婚式を期に一変する。 家族のみのささやかな結婚式を終え、夜具にくるまってはだか同志で抱き合う哲郎と志乃。初夜の営みは、二人から〈死〉の軛を解き放つ行為であり、同時に〈生〉の力強いエネルギーを受け入れる行為に他ならない。一瞬、インサートする、祈り続ける哲郎の両親、姉の姿……。雪あかりの中、遠く聞こえてくる馬橇が響かせる鐘の音を聞きながら、窓辺に立つ二人の神々しいまでの美しさ。死の影が垂れ込める旧家に、新しい朝が訪れる。 翌日、汽車に乗って温泉に向かう二人。窓の外に広がる一面の雪景色の中に哲郎の家を見つけた志乃が叫ぶ――「私の家が見える!」。家族と満足にひとつ屋根の下で暮らすことの叶わなかった薄幸の志乃が、ついに見つけることができた〈家〉とは、これから二人が紡いでゆく〈生〉の舞台、すなわち〈家族〉の象徴なのだろう。

  • kin********

    5.0

    ネタバレ本物の純愛映画

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • nob********

    5.0

    小巻嬢 ええわ~

    エロイわ~ 何気に剛クン助平ね。

  • kih********

    4.0

    「うちが見える」幸せ。おめでとう。

    「あっ 見える 見える。うちが… あたしのうち!」と、汽車の窓から叫ぶ。まるで幼い女の子のはしゃぎぶりだが、これが新婚旅行?に出かける新妻だ。薄幸な生い立ちであった。その女性が、今は「あたしのうち」が「見える」。これ以上の幸せはないだろう。  男も孤独だった。出生・生い立ち、自分には何の責任もないのに常に暗いものに憑りつかれていた。その憑きものから解放してくれたのが、幸薄い女性だった。ついに、「うち」を見出すことができた。  社会の日陰で鬱々と息をしている人生に、こうして「うち」が「見える」ようになったのは久々に直射日光を浴びたようなものだったろう。  今のこの豊かな社会にあっても、幸せの光が当たらない人々も多い。家があっても、「うち」に「見え」ない人々も多い。「うちが見える」などと、幼稚園児の遠足かと思える単純な言葉だが、新婚さんに限らず人生が重なった大人たちにも、ずいぶん膨らみのある言葉だ。  “一番美しい口づけ”などという新婚初夜のシーンだが、こんなに長く描写する必要もなかろうに、などと思う。吉永小百合嬢からは配役を断られたそうだが、それで良かった。彼女ではこの役を演じることはできなかったろう。裸身の演技ではない。『伊豆の踊子』でもそうだが、薄幸・純真・男女の機微と、こういうのを表現するのは難しい。  この青年も、こんな美形でなくても良かったろうに、などとも思う。“一番美しい…”ように撮るためであろうけど、眼がそっちに行って、「あたしのうち」がかすんでしまわないか。「見え」なくならないか。この作品に、ベッドシーンは要らない。美男・美女も要らない。美しいのは、粗末だが清潔な「あたしのうち」だけでいい。

  • our********

    5.0

    凄いよなぁ

    感動しました。 しっかりと準備をして、才能のあるスタッフ&キャストで創られた映画はやはり素晴らしいです。 最近の軽い映画なんかとは数段の違い、格が違うって感じです。 栗原小巻はこんなに綺麗だったんですね。 熊井監督の白黒画像は本当に見事ですね。『地の群れ』の暗闇からの投石のシーン、『海と毒薬』の手術シーンの鮮血、今回も限り無い美しさとドキッとさせる影が本当に見事でした。 ともかく、素晴らしい作品です。

  • おおぶね

    4.0

    忍んでいるのは彼らだけではない

    「雪国ではね、寝るとき、なんにも着ないんだよ。生まれたときのまんまで寝るんだ。その方が、寝巻きなんか着るよりずっとあたたかいんだよ」  さっさと着物と下着をぬぎすて、素裸になって蒲団へもぐった。志乃は、ながいことかかって、着物をたたんだ。それから、電燈をぱちんと消し、私のもとにしゃがんでおずおずといった。 「あたしも、寝巻きを着ちゃ、いけませんの?」 「ああ、いけないさ。あんたも、もう雪国のひとなんだから」  ああ、こんな会話は僕らがしたら、スケベ爺の戯言になってしまうところだけど、加藤剛はやっぱり決めた。まあ、相手が栗原小巻だからということもあるけれど。  僕も雪国だが、こんなことは聞いたことはない。きっと、妄想に絡まれたひとだけが、言えることなのだろう。だって、風邪を引いてしまう。  観た当時も、今も、他愛のない恋愛映画だと思う。だって、誰だっていろんな悩みを抱えているわけで、まして抱えたもの同士が一緒になるのだから、それぞれに「大恋愛」というものがあるのだ。まあ、飲み屋で出会った女の子と恋愛するというのは「小恋愛」にしか見えないけど。

  • dtm********

    4.0

    ネタバレ社会派熊井啓監督のデカダンな恋愛映画

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • agu********

    4.0

    似たもの同志上手くいく。

    不幸な境遇にある二人の男女が徐々に心を打ち明けつつ お互いのコンプレックスの塊のような人生を認め合っていくという 所謂感動的なお話。 自分の弱いところを見せられる相手を見つけるのは 難しいものだな。と最近感じます。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレどうして一人だけ標準語なの?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • dpa********

    5.0

    ネタバレ明日を信じて強く生きる恋人たちの物語

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • yad********

    4.0

    「最も美しいキス」部門第1位

    かなり昔、ある雑誌の読者アンケートにおいて、 邦画のキスの名場面の問いに、 「知性的なキス」と「最も美しいキス」の両部門で 1位を獲ったのが、この『忍ぶ川』だったらしいです。 新婚初夜、お互い全裸になって交わすキスシーンです。 知性的かどうかはともかく、これは間違いなく 邦画史上では屈指の名場面です。 そして何より初見の時、僕が一番びっくらこいたのは、 栗原小巻のヌードシーン・・・(やっぱり俺はここに目が(恥)) それにしても、美しいキスなら『また逢う日まで』の “ガラス越しのキス”の方が上位に来そうだけど・・・ 流石に古すぎるか(苦笑) いきなり艶っぽい話でレビューを始めましたが、 事此処に至るまでの男女の、出会いからお互いの過去・現在、 複雑な家庭の事情をさらけ出し合う過程こそは、美しく、暗く、 こそばゆく、愛しい純愛物語。 しかし、この“暗く”っていうのがミソでして、この作品がただのメロドラマの域から脱却し、 ともすれば反差別といったメッセージをも含んだ社会派ドラマの域に広がっています。 例えば、志乃(栗原)の父(信欣三)の「いい男だ」、 哲郎(加藤)の姉香代(岩崎)の「私、生きてていいの?」、この双方の台詞は、 どちらも感動的で、作品の奥行きをぐっと広げた場所で輝いてます。 最初、何故モノクロームなんだろう(72年の作品)・・・と訝しく思っていたのですが、 終盤にきて雪国の豪雪風景・・・痺れました。 こりゃむしろ色が無い方が情緒豊かです。 蒸気機関車、その黒色、豪雪、駅、老いた母、凍えながら降り立つ栗原小巻、 加藤剛、彼の手には、草箒(ホウキ)・・・笑う所ではありませんよ。感慨深い所です。 レビュー冒頭の美しいキスシーン・・・“絵”は決して美しくありません。 なんともぎこちないです。そのぎこちなさが、とても美しいのです。 夜明け前、鈴の音と馬ソリが雪道を進む幻想的なシーンも美しいです。 ここで交わすキスシーンも大変印象的です。 これは、いくら頑張ってレビューしようとしても、どんな賞賛の言葉を尽くしても、 逆に穢してしまいそう・・・是非ともその目で御覧頂き、体感して欲しいです。 この作品を1位に選ぶその雑誌の読者層は素晴らしいです。 因みに女性雑誌らしいです。 残念ながらこのエピソードを紹介している本には、 雑誌名も何時頃のアンケートかも書いてません。 今なら、絶対に1位は無理でしょう。時代にそぐわない・・・ そして今はもう、こんなキスシーンを撮れる監督も役者も数少ない・・・ 絶賛のレビューを続けておいて星4つなのは、全編ずっとモノローグで進み、 僕は、これがどうにも嫌いなタチでして・・・ そんな私的な理由でございます、ゴメンナサイ(苦笑)

  • hir********

    5.0

    美しい美しいモノクロ純愛映画。

    俺の子供の時の「木場」の景色が、そのまま在った。 今から37年前の「木場」や「洲崎」の景色があった。 しかし、当時まだ「洲崎パラダイス」のあの門は有ったんだね・・・ たしか、俺が高校くらいまでは、 夜の「洲崎」には、お化粧のいい匂いした「お姉さん」・・・いたよな・・・ とにかく、出て来る景色が懐かしくて、懐かしくて・・ 「清澄庭園」まで、出て来た。(ここは、今と全く変わっていずビックリ!) 昔は、川という川に、材木が浮いてたんだよなぁ・・・ モノクロ映画なんで、「木場」の景色も綺麗に撮れています。 しかし、洲崎の射的屋の娘が、栗原小巻って・・・スゴクね・・・ 永代橋もチラッと映るし、 今度、地元の連中にも、是非観る様に勧めよう。 ストーリーは、恐ろしいくらい直球ど真ん中です。 それが、加藤剛という俳優には、また似合うんですな。 超正統派の、モノクロ・ラブストーリー。 互いの傷を、認め合いながら「真実の愛」に到達する純愛映画でした。 モノクロの映像が、とにかく素晴らしい。 それと、信欣三・・・「帝銀事件」も良かったけど、ここでも素晴らしい。 「美しい生き方」 そんなものが、あるんだなぁ・・・と思った。

  • tot********

    3.0

    栗原小巻が綺麗でした・・・

    お互いそれぞれ家族にコンプレックスを持っている男女の出会いから結婚までをモノクロ映像で描いています。同じ熊井啓監督の「サンダカン八番娼館 望郷」もそうでしたが、ラストシーンが好きではありません。もっといいラストシーンがあるやろ(と言ってもそれが何か分かりませんが・・・)と思います。二枚目加藤剛(哲郎)はやっぱり男前でしたがちょっとイモくさい。栗原小巻(志乃)が綺麗で可愛いのにビックリ。なるほどね、この作品を観てしまうとファンになる人の気持ちも分かります。お互いの家族・・・信欣三(志乃の父)、岩崎加根子(哲郎の姉)が少ない出番ですが、いい台詞もあって印象的です。部分部分はいいと思うのですが、果たして観終わって全体を振り返るとそんなにいいとも思えなかった・・・という感じでした。

  • dune_hang

    4.0

    ネタバレ奪う!!!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • hon********

    3.0

    白黒だから

    白黒だから大昔の映画かと思ったらそんなでもないな。 俺が生まれる1年前だ。

  • ********

    4.0

    「やったのか」「やるもんですか」

    三浦哲郎の芥川賞受賞作。こんなに純愛ものだったかと再確認しました。プラトニックという意味でもそうだけど、とにかく「直接的」で、二人の間に入ってくるものを許さない。栗原小巻は当時27歳らしいけれど、10代後半から20代前半にみえる童顔(ちょっと上戸彩に似てるような)。だからいわゆるラブシーンが衝撃的だったのでしょう。 出会ってそうそうにお互いに隠し事が判明すると、妙に律儀に告白して「すべてをさらけだした」と自慢げ。「やったのか」「やるもんですか」も、栗原演じる女に婚約者がいたとわかったときのやりとり。少しぐらい隠し事あるでしょうに・・・結婚式も男の家族だけのこじんまりしたものが「心が直にふれあう」といわれ、極めてつけは寝るときにはふとんの中でパジャマも許さない。いや、これほど無媒介にくっつきたいことを強調されると、こっちが照れます。 編集や映像が美しいとはとても思えないけど、全体としてみると、音楽のない間延びした映像やアイドル写真のようなアップには独特の雰囲気が漂っています。そして、カモメの大群。ここだけ音楽がしっかり入っていて、最終的にこれが生きることの証だとわかるわけですが、映像的にもずば抜けています。気持ち悪いところぎりぎりの妙な浮遊感。熊井啓監督、最後までみればそのよさがわかる、ドラマ作りの名手ですね。

1 ページ/1 ページ中