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新座頭市物語 折れた杖

どーもキューブ

4.0

勝新太郎監督作、新座頭市

1972年、原作子母沢寛、脚本犬塚稔、音楽村井邦彦。主演、監督勝新太郎。どーも指定R-15。 勝新太郎の十八番。世界に配給され、爆発ヒットを遂げたある意味世界の「カツシン」の「座頭市」シリーズ。タケチャンリメイクの金髪「座頭市」が、初見。次に勝新の「座頭市」前哨戦とされる傑作「不知火檢校」が素晴らしかったです。殺陣の無い「座頭市」のようでした。目の見えない悪徳・悪人を堂々と演じておりました。こちらもおすすめ! そして「座頭市物語」を鑑賞。タケチャン座頭市と比べて勝新さんは、明らかに「しゃべってる!」。タケチャンは、照れながらも言葉数少なめですが、勝新は、低姿勢の喋りからの絶妙な毒舌と表情を魅せてくれます。これぞ、「芸」という感じがいたしました。 今回、久々の勝新監督作品をまずは借りようとビデオ屋物色。「あれ、最新勝新監督リメイクの前に監督作あったのね!」みたいな感じで手に取り、製作勝プロダクションの文字で即レンタル。東宝作品、ビデオ鑑賞とあいなりました。 さすが、勝新監督のこだわりが細部まで行き届いた大変面白い作品でした。最初「なんで、製作勝プロダクションなんだろう?」という疑問。「あれだけ、大映でいっぱいことヒットをとばしてなんでだろう?」という素朴な疑問。見て納得納得! 勝新自身の容赦ない徹底した描写にした結果そうなったんだということがわかりました。 まあ、ざっくりいうと「ハードな描写、設定のアンモラルさ」というところでしょう。具体的にはあげませんが、なかなかやります、勝新監督。スプラッター度は、ほどほどであります。きっと設定に関しては、今までの納得いかないフラストレーションを自作でやはりすべて閉じ込めた印象があります。それほど、「暴力描写、設定」にこだわっていますね。さすが、勝新太郎だと感じました、必見ポイントです。 そしてこだわりまくって少しみずらいほどの「アップ」なカット割です。 ズームや手前に焦点をひいたり、戻したりのワンフレームにおさめるのが好きですねー、勝新さん。めんどくさがりなのか?なんなのかわかりませんが、、。手前に物や人がいて、焦点をずらす手法をよーくやります。あと、物と物の隙間からのフレームも好きですね。ある意味「みづらいよー」みたいな(苦笑) 冒頭のファーストカットは、そんな勝新フレームの素晴らしいカットが見れます。お楽しみに。 物語は、ある事がきっかけで街の女、太地喜和子に出会う勝新太郎。そこで、ある一味とでくわす市。さて、市のドラマは、どうなることやら。 共演の太地喜和子のおおらかさ。勝新となんかタッパがあう、いい感じ。春川ますみのおかみっぷり。若くみえる大滝秀治。そして、ミスター刑事コロンボの声で有名な小池朝雄の素晴らしい悪役ぶり必見。酒盛りのシーンのちゃちゃいれの怒号が実に素晴らしかったですね、流石です。 ラストの殺陣や、さまざまな風景、暴力描写を含めて勝新こだわり市の姿が余すところ無くみれます。若干編集があらいですが、、、長かったり、スパッと切れたり、そこはご愛嬌。 新座頭市、折れた杖とわ?勝新のこだわりが、よくつたわった作品でした。 音楽の村井邦夫のグルービィなシンプルサウンドも良いです。時代劇にそぐわないほどいいです。 「座頭市」シリーズは、勝新監督リメイク作、三隅監督作品をまず見ていきます。 追伸なんかカット割が、勝新主演テレビ作品、伝説の刑事物「警視-K」(バップビデオで発売されました、ビデオにあるかも?)に似ていました。

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