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としごろ (1973)

監督
市村泰一
  • みたいムービー 5
  • みたログ 18

2.57 / 評価:7件

石川さゆりは、何故脱がされたのか

  • いつも風 さん
  • 2008年8月11日 0時16分
  • 閲覧数 36907
  • 役立ち度 55
    • 総合評価
    • ★★★★★

1973年、世はアイドル全盛期。
山口百恵のデビュー曲を題とした、ホリプロ制作のアイドル映画として公開された作品。
中学生の時、劇場で観た。
森昌子、西城秀樹、石川さゆり、和田アキ子、堺正章といった、今も一線で活躍するスターの面々が出演している。
そして、デビュー直前の山口百恵もチョイ役で顔をのぞかせる。
思春期の少女たちの揺れる心と友情がテーマのありふれた青春ドラマだったが、しかしアイドル映画ではありえないショッキングなシーンが含まれていたので、違った意味で今も心の隅に記憶されている映画。
そもそも観るつもりはなかったこの映画、先に観てきた級友のこんな一言がキッカケで観に行く事になった。
「石川さゆりがよぉ~、不良にレイプされオッパイがまるだしになるんだ・・・」と。
そんな話、信じられるハズもない。
脱いでなんぼの女優じゃあるまいし、石川さゆりは当時まだ15才の新人歌手。
先にデビューした森昌子、これからデビューする山口百恵とホリプロ3人娘としての活躍が期待されたアイドルでもあった。
「アイドル映画に、そんなシーンあるわけないだろう」
「いや、本当だよ」
学校の休み時間にそんな会話がなされ、なら見てたしかめようという事になって、興味を持った同級生5人で近所の映画館に見に行く事となった。
映画は、道を歩いていた森昌子が突然流れるメロディにあわせて歌い出すようなプロモーション要素が多分にある、まさにアイドル映画だ。
本当にレイプシーンなんてあるのか・・・半信半疑で観ていたら、やがてうわさのシーンが始まった。
話は、こうだ。
森川昌子(森昌子)と藤沢淳子(石川さゆり)は同じ中学のバレーボール部の先輩後輩で、とても仲良し。
一年先輩で先に卒業した昌子は、家が貧しく高校には進学せず、町工場に就職していた。
ある日二人は、久し振りに会う約束をしていた。
ところが昌子に急な仕事が入り、待合せ場所には行けなくなってしまう。
そうと知らず待合せ場所で待っていた淳子は、不良少女らに因縁をつけられ、無人の倉庫に連れていかれてしまう。
「こらっ! なめんじゃないわよ」そんなセリフだったか? 少女らに殴られ張り倒された淳子に、今度は仲間?の少年達が襲いかかる。
服を脱がされた淳子は、あっという間にスッポンポンにされ、犯されてしまう。
級友の話は本当だった。
しかも、聞いた話よりスゴイ!
何しろ乳首が、わざわざスクリーンに大きくアップされ、悶える石川さゆりの顔へと切り替わる。
ことを済ませた少年達はとっとと逃げ、全裸で横たわる淳子(おそらく裸は替え玉か)。
その後、妊娠した淳子はショックで自殺する。
バレー部コーチの大和田章子(和田アキ子)が仕返しにいくも、不良達に返り討ちにあい、結局この件はうやむやとなり、映画はまたアイドルプロモーションのようなノリで展開されていく。
後輩がレイプされ自殺したというのに、自身のデビュー曲「先生」を始め、持ち歌3曲も披露する昌子。
いや、大和田コーチまでもがステージに上がり歌っていた。
歌手西城秀樹役で出演の西城秀樹がステージで歌うシーンはあり得るが、サラリーマン役のマチャアキ(堺正章)までも公園で歌いだす始末。
森昌子に比べ、石川さゆりの扱いはあまりにも酷い。
所属事務所のアイドル映画に出演しながら歌う事もなく、裸にされ死んでしまう役なんて・・・。
映画が終わり、帰り道で友達と話が弾んだ。
「あれは、石川さゆり本人のオッパイ?」
「何故、石川さゆりは脱いだのか?」
まったく必然性がない無駄なシーン、違和感だけが心に残った映画だった。
今思えばこの映画は、森昌子のPR映画でもあり、アイドル石川さゆりを潰すために仕組まれた映画だったような気がする。
でないと、あのシーンは今も理解不能だ。
当時人気絶頂だった桜田淳子は当初ホリプロ入りを希望していたが、日テレ(『スター誕生』)の圧力によりサンミュージックに所属となった。
その対抗処置として、元々アイドル路線ではなかった石川さゆりを桜田淳子のパクリ(トレードマークはエンジェルハット)として? デビューさせた(デビュー曲は『かくれんぼ』)。
それが○○側の逆鱗に触れ、ホリプロに落とし前をつけさせた? のかも知れない。
そして、ホリプロの淳子(石川さゆり)はこの映画で死んだ。
その後○○主導で、桜田淳子、森昌子、山口百恵による花の中三トリオが結成され一世を風靡し、一方アイドルブームに翻弄された歌手石川さゆりは表舞台から消え、裏街道を歩くはめとなる。
しかし、息の長い演歌歌手として今も活躍しているのは何よりだろう。
そう言えば、最近ラジオに出演した石川さゆりが、こう話していたっけ。
デビュー時、桜田淳子と同じエンジェルハット?
「あれは偶然だったんですよ~」と。

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