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誓い (1981)

GALLIPOLI

監督
ピーター・ウィアー
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3.85 / 評価:41件

立派な秀作です。

「マッドマックス2」を映画館で観た僕はヒューマンガス様に震え上がると同時にオーストラリア及びメルギブに興味を持ち、ひっそり人知れず公開されたこの映画を観に行った。メルギブの人気は高まりつつあったけどロードショーは早々に打ち切られたのを覚えている。

名匠ピーター・ウィアーが米進出前に撮った、戦争映画というよりも、青春の輝きと哀れさを描いた青春映画です。
前半の舞台であるオーストラリアの風景がなんとも詩的で美しい。その360度の荒涼とした大地を2人の短距離ランナーが彷徨う。愛国心、英国への憎悪、不安、希望に揺れる若者。無と多感の対比がじわじわっときます。砂漠で出会った男が世界が戦火に包まれていることを知らないのは愉快かつリアルだ。

中盤のカイロでのトレーニングキャンプもとても映画的なシーンが多くて惚れ惚れしてしまいます。寝てたメルギブがテントから起きて海を望むシーンはその筆頭。また、スフィンクス前でラグビーに興じたり海ではしゃいだりする若者たちの姿は、ピーター・ウィアーなんで「いまを生きる」のデッドポエッツソサエティーと重ねてみたり。

原題の「ガリポリ」とは、第一次大戦において英豪連合軍がトルコ軍と激戦を繰り広げた場所だそうで、理不尽な命令による豪州若者の戦死者は累々たる数を数え、これを境に豪州の人々は精神的に英国から独立していったという、歴史上重要な戦場らしいです。

2人はその戦いにおいて伝令役と歩兵に分かれます。命令に疑問を抱きながら忠実に伝令役を果たすフランク(メルギブ)。世をひねた目で見ていた若者が短期間で変わっていくさま。
一方、戦場においても無垢な青年であるアーチー(マーク・リー、快演!)。若者のひたむきで純真な姿が胸に痛い。

今回33年ぶりに鑑賞。正攻法が立派な秀作でした。

詳細評価

物語
配役
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映像
音楽

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