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女地獄 森は濡れた (1973)

監督
神代辰巳
  • みたいムービー 1
  • みたログ 13

3.00 / 評価:6件

これぞカルトムービー!!

  • mas******** さん
  • 2011年1月13日 23時45分
  • 閲覧数 1178
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

シネ・ヌーヴォで公開中の、日活ロマンポルノ誕生40年・神代辰巳レトロスペクティブの中の一本。1973年の公開当時、警視庁の警告により一週間で上映中止となり、1995年の上映解禁まで永らく封印されていた。さもありなん、映画を観てその猟奇的エログロぶりには驚愕したよ。

原作はマルキ・ド・サドの「新ジュスティーヌ」、舞台をフランスから大正期の日本へ移している。

主人公の幸子(伊佐山ひろ子)は女主人殺しの無実の罪で追われ、3日も歩きづめ、とある海辺近くのトンネルで洋装の貴婦人洋子(中川梨絵)の自動車に拾われる。洋子は夫とともに近くの山中にあるホテル「白雲荘」を経営しており、ぜひ幸子にホテルに来て話相手になってほしいと頼む。洋子のいかにも上流階級っぽいお上品な言葉づかいが面白い。

幸子は誘われるままホテルを訪れる。これが何とも奇怪で不気味なホテル、明かりはすべてロウソクである。幸子と洋子が居間で話をしていると、海坊主のような洋子の夫竜之介(山谷初男)が入って来る。いよいよ真打登場で、ここから後の驚愕のストーリー展開については実際に映画を観て体験してくださいね。レビューで書けるような生易しい展開じゃあないので。

今まで僕が観た中で、これぞカルト映画だと思える作品が2本あった。増村保造「盲獣」と石井輝男「恐怖奇形人間」。でもこの作品は、これらをエログロ度、猟奇性、反道徳性で凌駕している。確かに1973年の時点で警視庁が上映中止にしたのも分からんでもない。

面白いと思ったのは、現在上映中の「相棒?」での岸部一徳扮する警察庁小野田官房室長の言葉「まさか、絶対的な正義がこの世にあるなんて思ってる?」
何とこれとまったく同じことを、この作品の中で竜之介が言っているではないか! この言葉、元はどうやらマルキ・ド・サドの小説にあるようだね。 いやはや映画を観てると勉強になるねえ。

それにしても神代辰巳、すごい監督である。今回この作品以外にも何本か観たが、ロマンポルノという、実は濡れ場さえあれば、それ以外は監督が好きに撮って良しという利点を最大限に生かしてありとあらゆるジャンルにまたがる作品を撮っている。
まさにB級映画の巨匠と呼ぶにふさわしいね。

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