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(1973)

監督
新藤兼人
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3.90 / 評価:10件

 明治の知識人の真面目な人生論だが……

  • 百兵映 さん
  • 2015年11月22日 10時57分
  • 閲覧数 528
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

 明治の知識人の真面目な人生論、友情論、愛情論。

 この友情にも突っ込みどころはある。妙齢の女性がいる家庭への若い男性が間借りするには、「真面目な人」であっても何かを予感するもの。そこに友人まで同居させれば尚更、何らかの(面倒な?)ドラマが生じるのは予期できるもの。知識人であって、なぜそれが回避できないのか。

 友情と恋愛の葛藤だという。知的な明治の若者たちの、真面目な葛藤ということか。知的に分かることと情的に矛盾する様を描きたかったのだろう。英国に留学してもそこの知識人には馴染めなかった漱石先生の、日本的知識の展開であったか。

 明治の時代にピアノが弾けるという聡明な女性が男たちを苦しませてしまう。でもどうなんだろう、このテの男がこのテの女に、「男の友情」を裏切る程に恋い焦がれるものだろうか。ちょっと違うような気がする。勝気過ぎるんじゃないか? 現代に作った明治の文学映画化。母はいいにしても、娘はちょっと浮いてる感じがするが、如何。

 幸いに、『夏目漱石の~こころ』という別の映画DVDがある。こちらも拝見しよう。

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