東京オリンピックの裏側で…
- bakeneko さん
- 2019年10月2日 14時39分
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シリーズ第4作に入って、時代は1963年となり、一流国家となるべく赤線を廃止した高度経済成長真っ只中の日本で、市民活動やマスコミによって封じ込められてゆく暴力団の状況が描かれます。
嘗て蜜月だった、政治家や大目に見てくれていた警察も完全に敵に回り、トップを逮捕する“頂上作戦”によってシリーズの主人公:広能も捕まってしまう展開ですが、実弾抗争もしっかり描かれていて、特にダイナマイトによる爆破テロが新しい方法として採用されたことも判ります。
川谷拓三は4度目の転生で警官役、また松方弘樹の参加や若い世代として、小林稔侍、黒沢年男、夏八木勲らの起用、汐路章の4度目の転生、中原早苗の参加など、俳優も目が離せませんが、前作のカルピスに替わって本作ではバヤリースオレンジが提供となっていて、普通に飲まれる他にも、サイコロ賭博の笊やダイナマイトを仕込んだ爆弾の容器としても映し出されます(スポンサーは許可したのかな?)。
戦後という“祭りの季節”が終わって締め上げられてゆく暴力団と変容してゆく日本社会を、最後の花火である勢力抗争の中に活写してゆく作品で、右翼団体への外装変換がこのころから始まったことも判りますよ!
ねたばれ?
当時は入れ墨をしていても温泉OKだったんだ!
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