古典だけどユニーク
- カーティス さん
- 2018年6月18日 21時42分
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隕石衝突ものの古典。巨大惑星の衝突に伴うパニックと人間模様を描いています。
隕石衝突ものというと『妖星ゴラス』や『アルマゲドン』といった後続の作品がありますが、本作がそれらと異なるのは、地球が助かる策を講ずることを一切せずにロケットで逃げ出してしまうという点。しかも逃げ出す先が、衝突してくる惑星というのがユニーク。
ただ、全体的に淡々としていて、「近いうちに地球が滅びる」という切迫感があまり感じられなかったのが難。破滅が迫ってるのにのんきにロマンスを長々と描くのが良くも悪くも50年代のSF映画だな~って感じ。
定員に限りがあるロケットに無理やり乗ろうとする金持ちを非難する癖に、独断で子どもや犬を乗せてしまう主人公一行など、ガバガバな倫理観が今見ると笑いを誘います。
見どころは特撮シーン。ロケット建設現場のミニチュアワークや、惑星接近に伴う洪水シーンなど、おもちゃっぽさは否めないもののなかなか見ごたえがあります。
それだけに、ラストのマット画(絵と実写を合成する技法)に迫力がなかったのが残念です。他の方も書いていましたが、あれじゃまるで銭湯の壁絵です。
詳細評価
イメージワード
- スペクタクル
- 不思議
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