アルマゲドン(終末)SFの偉大な古典
- alienkino エイリアン・キノ さん
- 2015年2月6日 3時42分
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文庫本(日本語訳)でも読みました。むしろ言葉で読んだ方が、自分の想像力で克明な映像が描けるかも。基本構想が巧みで、地球は破壊されても、衝突してきた巨大惑星の伴星(地球型)に移住するというのが、ワクワクさせるストーリーですね。(この種の映画では、私は『アルマゲドン2008』とナイトレイ主演の『エンド・オブ・ザ・ワールド』が一番好きです。 →レビュー参照)
1930年代の原作小説では、移住するためのロケット(宇宙船)を打ち上げ可能な国がどこなのかもおもしろい。当時の経済力・技術力から、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、日本、そしてアルゼンチンなどもロケットを準備した、と書いてあります。でも、なぜかフランスのロケットは、失敗してしまう。新しい第2の地球にたどり着いて、「人類の過ちを繰り返さず、素晴らしい世界を作ろう」と言うスピーチがあるのも、戦争に向かう世界情勢のなかで意味深い。
映画の方は1950年代なので、特殊撮影による映像は『タイムマシン』や『世界大戦争』と同じレベルで、古風な味わいがあり、撮影の努力は感銘を与えます。新しい「地球」は、希望を感じさせる、とても美しいマットペインティングです。(空気や気温が、人類に適しているというのは、あまり科学的とは言えないが。)
TUBEで見れる予告編では、「こんな大災害は、実際には、百万年間は起こらないでしょう」「でも、映画で今それを見ることができます」と字幕が出る。今ならウソと分かる映像でも、信じ込んで、パニックになる人が出てくる可能性があったのでしょうか。
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