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必殺仕掛人 春雪仕掛針 (1974)

監督
貞永方久
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3.58 / 評価:12件

大船仕掛人の決定版、文句無しも見納め

  • nan***** さん
  • 2020年5月21日 16時59分
  • 閲覧数 251
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    • 総合評価
    • ★★★★★

様々な苦心の果てに生み出された、傑作である。
原作は副題のみを拝借、バックボーンは「盗賊」ものだが、名脚本家・安倍徹郎と「必殺仕置人」の貞永方久監督のコラボレーションが忽ち”大人の時代劇”の世界へと引き込まれてしまう。
容赦の無い残酷シーン、エロティシズム。これが江戸の闇と言わんばかりに。
そして、TV版への愛着も忘れていない。緒形 拳と林 与一の時に親密なそしてチリチリとした反目関係もバッチリ抑えているのが頼もしい限り。
「小杉さん…仕掛人は役人じゃない。もっと怨みの深い仕事なんですよ。」
「小杉さん、とうとうあなた…私の命の恩人とやらになりましたね…」
「怖いんだよ…俺は、家に帰るのが怖いんだ!(原作通りに特定の女を抱く)」
風光明媚な演出にも目を奪われる(今回は音楽も冴えている!)が、そこにあるのは”闇”と”闇”の激突であり、そこに登場人物の思惑が交錯しながらラストの破局へと静かに向かっていく…男女の情と色と欲…悪徳の世界に命を懸ける者たちには相応の因果応報が待っている…女賊・お千代にも仕掛人・梅安にも…。
完璧な構成だ。和製フィルム・ノワールと呼称されるのも納得。
凡そTVとは無縁とも取れる場でも「仕掛人」達は生きていた…。
契約上今作を以て終了となったのが惜しまれるが、この刺激は色褪せない。
少なくとも「必殺仕事人(第1作)」あたりまではハッキリと本家TVシリーズへの大きな影響力すら見て取れるとさえ思える。

この映画は”暗殺者を主人公とした時代劇”としても全く恥じるところが無い。
”必殺シリーズ”は幸せをつかみ取ろうとしても結局は叶わぬまま死んでいく、そういう物語なのだ…決して正義であろうはずがない。

詳細評価

物語
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