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卑弥呼 (1974)

監督
篠田正浩
  • みたいムービー 9
  • みたログ 45

2.93 / 評価:14件

巫女様はパック中♡

  • bakeneko さん
  • 2012年10月29日 20時59分
  • 閲覧数 1397
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

未だに何処にあったのか分からない伝説の邪馬台国を舞台にした“前衛&歴史愛憎劇”の野心作で,一見した者は“トラウマになるか笑い転げるか”という怪作であります。

ATG制作の最後の作品となった映画で,(限定された予算の為もありますが)アングラ芝居的な前衛性&舞台性が色濃く出た作風となっています。
伝説を纏った古代を,生きた人間の物語として描くことで“現代の心象風景を浮き彫りにする”,「アポロンの地獄」や「サテリコン」辺りを狙ったんだろうな~と思わせる作劇で,
舞台美術の突飛なデザイン
野外ロケーションの奇景
人物のメーキャップ&衣装
に,パゾリーニやフェリーニの影響を見つけることができます。
そして,この時期のATG映画や石井輝男映画のお馴染み=暗黒舞踏団の面々が映画を暗黒に引き擦り込んでくれるのであります。
ただ,物語が良く練られていないのが欠点で,卑弥呼以外の登場人物―タケヒコや大君&大老&武将&政治家―の意図が判然としませんし,対立する他の部族との軋轢や同盟部族との関係も説明不足となっています(一番分からないのは,大老:三国連太郎がいざとなると“誰にも見えない”=透明化することですな)。
奇妙なメーキャップの登場人物が変な舞台装置内でアングラ芝居を熱演する様を見ているうちにハイになっていく作品で,クライマックスの戦争場面の“用途不明の張りぼて兵器”&“暗黒舞踏応援団”を茫然と見つめる映画ですが,岩下志麻の熱演は必見であります(鳥居みゆきの元ネタだな!)。

変な映画ファン必見のゲテモノ映画ですが,岩下の手言葉の動きの速さを始めとした“独り芝居”の迫力は見事であります。暗黒舞踏団の怖さも含めて“言うことを聞かない子供に見せてトラウマにしてやりましょう(高校生でも効きます!)”


ねたばれ?
1,太古から現代へのオチも「アポロンの地獄」ネタですな
2,白州を這いずる卑弥呼ってうちの○○の2日酔いの状態にそっくり♡
3,草刈正雄は4年後に手塚治虫の「火の鳥」でも同じ目に…。

詳細評価

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