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従軍慰安婦 (1974)

監督
鷹森立一
  • みたいムービー 8
  • みたログ 9

3.90 / 評価:10件

名も無き戦死者の詩

  • mik***** さん
  • 2017年8月21日 0時00分
  • 閲覧数 170
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

ずっとずっと観たかった映画。上映プリントが現存せず、タイトルもタイトルだし、公開当時から不遇な扱いだった作品、もう観賞は不可能と思っていた。

が、ニュープリント版にて遂に長年の願いが叶った。

1974年東映作品で、脚本はあの石井輝男と来れば、エロ全開かと想像したが全く違った。貧しさゆえに慰安婦になりながらも、お国のためと健気に戦った女たちを描いた反戦映画の傑作と言える。

予想と違ったのは全体的に暗さがない。悲惨な運命の中でも彼女たちはあくまで明るい。そして悪人が出てこない。慰安所の主人、演じるは小松方正、こいつは腹黒い悪人に決まっている、と思いきや意外と善人なのである。それから、ありがちな悪い軍人も出てこない。中田博久演じる一見非道な兵隊も、明日は死ぬ運命であり真の悪人には描かれていない。

肝心な慰安婦たち、主演は中島ゆたか、その他若手女優たちもそれぞれ熱演であるが、緑魔子、三原葉子のベテラン組がとりわけ素晴らしい。これは格の違いというのだろうか。特に魔子さん演じる病に倒れる慰安婦は涙を誘う。

国のために殉じ命を落としても誰からも覚えてもらえない、靖国に祀られるわけもなく、ただ体を売った女郎として蔑まれ消えていく。そんな彼女たちの笑顔が心に突き刺さる。

シネマヴェーラ渋谷にて、上映に感謝します。

詳細評価

物語
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