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(1974)

監督
藤田敏八
  • みたいムービー 8
  • みたログ 81

2.97 / 評価:31件

70年代を代表する、コミカルな悲劇

昔、大学近くの名画座で何度か見たが、秋吉さんの可愛さだけではなく、いろいろ「象徴」が含まれる作品だと感じていました。

クリスマスにDVDで見直すと、コメンタリーが収録されていて、脚本は前衛劇もやっていた人が書いたとのこと。道理で、1970年代に流行っていた「不条理」、つまり問題を(理解不十分に)解決しようとしてかえって悪化させてしまう悲劇や、東京が農村社会から都市社会へ転換するなかでの生活基盤や人間関係の崩壊のようなテーマも、シンボリックに扱われているわけだと、改めて感心しました。

秋吉さん演じる妹とその兄の直面した問題は、もちろんもっと合理的に解決することもできたのでしょうが、そうはうまくいかないのが世の常。

同時代の映画でいえば、物語は全く違うけれど、『イージー・ライダー』の雰囲気です。

賢い脚本家と監督は、悲劇を歌い上げるのではなく、コミカルな味付けと、鮮明な映像をちりばめているので、なおさら涙ぐんでしまう。もちろん、「不条理」の哲学に興味がない人でも、しみじみ味わえる映画です。

伊丹十三さんも出演し、いろいろあった末、自死するデザイナーの役柄で、これもその後、象徴的なシーンだったということになってしまいましたね。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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