サンダカン八番娼館 望郷
4.3

/ 86

45%
43%
7%
2%
2%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(31件)

泣ける23.5%切ない23.5%悲しい22.4%絶望的12.9%知的4.7%

  • drm********

    4.0

    さすが社会派

    昔の悲惨さ、相反する物語の面白さ。 それが凝縮された作品。 孤独、どこにいっても人格を否定される生活はさすがに厳しい。 懸命に生き抜いてきたであろう彼女が最後に出会った友情であり、愛情は号泣するに値する出来事だったに違いない。 若かりし頃の素朴で純朴な顔から徐々にたくましくなるも、孤独である危ういバランスの表情が見える流れが非常に美しい。

  • ducatiymgpaypay

    5.0

    一気に終わりまで観ました。

    45年前の日本映画ですか、さすが。

  • まりー

    5.0

    素晴らしい

    田中絹代さん 素晴らしい 高橋洋子さん 素晴らしい 大女優さんです 涙が溢れました すごい映画です

  • エル・オレンス

    5.0

    ネタバレ生前最後にして、最高の名演!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • まるたん

    3.0

    娼婦の出自

    文化大革命が終了し、鄧小平が3度の失脚から復活して実権を握ると「改革開放路線」にが導入され、本格的な国交を樹立する傍ら、資本主義国の日本の映画が少しずつ解禁されていった。 日本映画を解禁というよりも、中国の暗黒の文革10年の時代は、海外の映画は北朝鮮やアルバニア、ルーマニアのような共産圏の友好国のプロパガンダ映画がこじんまりと公開されていただけであったから、映画そのものが解禁されたといっても過言ではなかっただろう。 その時に最初に公開された映画は3本。 高倉建主演の「君よ憤怒の河を渉れ」、「キタキツネ物語」、そして本作「サンダカン八番娼館 望郷」である。 この3本とも凄まじいまでの人気となり、高倉建はそれがため今でも中国人にとっての日本人スターであり続けているし、「サンダカン・・・」の栗原小巻も今でも国民的な知名度を誇る。 「サンダカン・・・」は、人民日報までが異例となる映画論評を掲載したといわれる。 鄧小平をはじめとする改革開放派は、文革によって荒廃した中国社会を外に向けて開くために、これまで徹底的に批難していた日本に対して本格的な国交を開かねばならなかった。そのためにひとつの理論武装が必要だった。 それは「日本人民も日本帝国主義の被害者だったのだ」という歴史観である。「サンダカン・・・」は確かにその歴史観にほぼ忠実に沿った内容である。 帝国主義は、もちろん国家と軍事が両輪となるシステムであるのだが、それだけではこのクルマはうまく動くことはない。このタイヤを貫くのは資本主義というシステムである。 南洋に売られた貧しい育ちの娘は資本主義の被害者だったというわけである。 明治の生まれとおぼしき本作の主人公の女性と、いわゆる従軍慰安婦の公娼制度問題は時代も設定もやや違うのだが、きっと同じようなものだったに違いない。 おそらく経済的に貧しいものが、女衒の民間業者を使い、あくまでも正当な経済行為のようにして軍隊のために売られていくわけである。 ちなみに、幕末の横浜ではやはり公娼のための設備が幕府によって真っ先に建てられ(港崎遊郭・・・今の横浜スタジアムの場所)、さらに今度は戦後の米軍進駐に際して、内務省の指示によりRAAという公娼施設が、こともあろうか警察によって設置されている。 この2つの時代の外国人に対する娼婦の施設は、それぞれ被差別部落の貧しい女性があてられたということである。(「開港慰安婦と被差別部落」川元祥一) 朝鮮人の従軍慰安婦もこれと同じような経緯で連れて行かれたと簡単に想像できよう。 ドキュメンタリー映画「ANPO」では、RAA施設の求人広告!が、戦艦ミズーリ号の降伏調印の記事が掲載された新聞の一面に出ているを伝えている。 なお、マッカーサーは公娼制度がデモクラシーの理想と乖離しているという理由ですぐに廃止させている。 そろそろ映画のことを書いていこう。 暗い時代背景や事実とは別に、この映画がみずみずしさをもつとすれば、それは3人の女優に帰する。 すなわち、栗原小巻、田中絹代、そして高橋洋子である。 栗原小巻は自立した現代の女性像を演じ、老いた田中絹代の回顧の案内人となる。 田中絹代は、まさに「西鶴一代女」の化け猫扱いされた老残の娼婦のそのイメージを保持したまま、朽ち果てた畳みのうえでだらしなく背を丸めている。 そして高橋洋子は鮮烈な魅力で娼婦の一代記を、ボルネオと天草を横断して老け役に近い年齢まで演じきっている。 この3人の織りなす三角形になった図式が、すっきりとストーリーにまとめられているところに素直に好感がもてる。ボルネオの娼館のスタジオ撮影が時代を感じさせるリアリティの無さが気になるが目を瞑れるレベルではある。 女社会的弱者としての女性の単純な造形は、これはテーマがテーマであるだけに仕方ないだろう。本当はもっと汚れて滑つくような執念や執着が女達にはあるはずだし、それを観たいという映画に対する注文も無きにしもあらずだが。 きっと、そこまでやってしまっては、文革から開放された中国人民のナイーブなこころには受け入れられなかっただろう。中国当局は、その図式的でわかりやすい単純化が施されたこの映画をピックアップしたのだろう。 東京国立近代美術館フィルムセンターの「2009年度上映作品アンコール特集」にて。 2009年度は「生誕百年 映画女優 田中絹代」の特集が開催されていた。  

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


栗原小巻三谷圭子
高橋洋子[俳優]北川サキ(その若いとき)
田中絹代北川サキ(その晩年)
水原英子おフミ
藤堂陽子おヤエ
中川陽子おハナ
梅沢昌代ユキヨ
神保共子モト(太郎造の女房)
山田孝子遣手婆
苅谷俊介現地人の男
田中健竹内秀夫
砂塚秀夫矢島(サンダカンの呉服屋)
江幡高志村田(サンダカンの写真屋)
清水幹生客の水兵(軍艦『夕張』の乗組員)
梅野泰靖余三郎(女衒)
信欣三一條実孝
中谷一郎山本(農業試験所技師)
岩崎加根子サト(サキの母)
浜田光夫矢須吉(サキの兄)
岸野小百合ハル(その妻)
井口恭子原田紀子(圭子の友人)
浅若芳太郎靹ノ津食堂の親爺
高山千草トミ(村の女)
牧よし子カネ(村の女)
岸輝子ナミ(吉徳商店の老婆)
秋好光果ヨシ(村の女)
山谷初男イッちゃん(大阪出身の行商)
金内喜久夫徳松(サトの再婚した夫)
高山真樹ユキヨの母
平田守吉田先生(高校教師)
小林亘若い漁夫
菅井きんペナンから帰った女

受賞歴

ベルリン国際映画祭第25回

女優賞

基本情報


タイトル
サンダカン八番娼館 望郷

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル