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田園に死す

mil********

4.0

ネタバレ悪夢と現実の間に

閉塞的な社会の縮図を描いたら他に類を見ない作品を上梓する寺山。 その強烈な個性がほとばしる作品。 現実と夢と過去とが織り成す、一人の男の中の物語。 色がはっきりとしているのは、夢と現実の区別をつけずに作品世界への誘いの役目をもつのでしょうか。 ストーリーがある意味荒唐無稽な為、通常の映画作品のように追うことが出来ない。 そこがこの作品の大きな魅力でもあります。 自己を投影した作品の中でこれほどまでに自己をつきはなしたようなラスト・・・。 これを天才の作品といわず、何というのであろうか。 そんなことを思う作品でした。 少年時代の私と女達の関係も、夢か現か、わからないところも、記憶のあいまいさをよくあらわしていると感じるのです。

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