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田園に死す

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3.0

ネタバレ寺山の自叙伝

好き嫌いで分ければ、そんなに好きにはなれなかった。 わけの分からない気持ち悪さが苦手だった。 色彩豊かで、なぜか引きつけられる音楽魅力的だったけれども。 寺山自身の過去の回想の内容がほとんど理解不能だった。 いや、しかし自分以外の他人の過去歴史なんて完全に理解できるのだろうか? そもそも、よほど関心のある人でもない限り他人の過去なんてどうでもいい。 劇中に自分自身の経験や記憶と照らし合わせて共感できそうな部分はあったけれども ほとんどがそれは無理そうだった。 でも、寺山修二は他人に自分の回想を共感してもらいたいなどとは思って いなかったのかもしれないな~とも思う。 あくまで寺山自身の記憶であり、体験であり、感情なのであって 自叙伝風な作品としてそのままを反映させたはずだ。 自分の母親を殺したいが、結局母親と食事をする20年後の自分。 背景は東京の街中であろうか。 社会という現実の中で自分の過去に清算をつけるという図、 案外誰よりも母親の存在を大事にしていたのかもしれない・・・そんな気がした。

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