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田園に死す

yam********

3.0

暑苦しい。生々しい。おどろおどろしい。

すごいインパクトだった。ストーリーどうこうよりも、映像の、画の衝撃がものすごい。amazon primeで見たのですが、地上波で普通に流れていたら、見ている人は怪奇現象と勘違いするのではないだろうか。 平成、令和の映像では、真似は出来ても、作ることはできないような、独特の雰囲気で、“魂こもってます”という熱風がのしかかってくる。う~ん、暑苦しい。生々しい。おどろおどろしい。何やの、この世界観は。昭和の時代の持つエネルギー、寺山修司の持つエネルギー。体力のいる鑑賞でした。 血が飛び交うとか、霊やオカルトの類とかではなし。だから、グロくはない。でも、恐怖を感じる。不安定な世界、夢の中みたいな印象。とにかく、この映画で描かれている世界はすごいと思った。見る価値ありと思う。でも、最後まで見るのはしんどい。 シュールな登場人物たち。なぜか、顔が白い。何?どうして?出だしから、強烈なカウンターを食らう。戸惑う僕を置いてきぼりにして、変人たちが、普通に会話を重ねていく。いや、聞いていると、変な話も話している。途中からのサーカス団員たちは、一癖二癖とかいうレベルで片付けられないキワモノぞろい。 もう、クラクラする。気持ち悪いけど、決して安易な下品さは感じない。先に書いたが、グロではない。シュールで不安定な世界をちゃんと描いている。江戸川乱歩的な世界観、パノラマ島な雰囲気。でも、下品じゃない。上品とも言わないけれど。 映画を見ている2時間弱の間、僕は迷子になったようでした。どう解釈すればいいのか、どの切り口で楽しめばいいのか、戸惑うばかりの鑑賞。似たような映画なんか存在しない作品だと思う。迷子になって、やっと出口を見つけたと思ってドアを開けると、想像の範疇を越えたものが飛び出してきて、また迷子になってしまう。寺山修司は学生時代に数冊読んだことがあります。こんな映画を残していたのですね。唯一無二です。

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