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大脱獄 (1975)

監督
石井輝男
  • みたいムービー 7
  • みたログ 40

3.75 / 評価:16件

東映プログラム。

  • tengu3711 さん
  • 2011年5月4日 5時07分
  • 閲覧数 1516
  • 役立ち度 26
    • 総合評価
    • ★★★★★

最近の東映映画は、オシャレでツマラナイ。

そして、やたら長い!

かつての東映作品と言えば、長くて100分ちょっと、だった。

プログラムピクチャーの王様と言えば、東映だった。

「仁義」も「ビーバップ」も必ず2本立て。


「トラック野郎」「不良番長」「網走番外地」と、東映映画は「理屈」ではない。

ただ、単純に面白ければ、何でもアリの世界。

娯楽映画の王道をいくのが「東映」なのだが、その泥臭さから、

洋画ファンから、最も嫌われる邦画会社でもある。(特に女性から・・・)

「東宝」の様な、スマートさも無いし、「松竹」の様な「家族映画という基盤」も無い。


ただ、時間を忘れるくらい面白さに、徹する事ができるのは、

かつての東映プログラムピクチャーであった。


「大脱獄」1975年。石井輝男監督作品。


この年、東映プログラムピクチャーの全盛期だった。

「仁義の墓場」「県警対組織暴力」「暴動島根刑務所」「資金源強奪」「玉割り人ゆき」

すべて、この年に公開されている。

これだけの名作群に混じって、影が薄いが、実は面白い、隠れた名作。


それが、この映画「大脱獄」だ。



何しろ、映画開始と同時に、脱獄が始まる。

しかも、脱獄する連中が、高倉健、菅原文太、加藤嘉、室田日出男、郷瑛治である。

脱獄する時、殺される看守に刈谷俊介・・・・おなかイッパイである。


その上、映画開始15分で、室田は雪の中、全裸で(ケツ真っ赤っか!)

郷は、ブルーパンツ一丁で、狂い死に・・・加藤嘉も朝陽を受けながら・・・・


濃い!・・・・濃過ぎるくらい濃い、この東映テイストが、たまらん・・・・


そして、続けざまに邦衛と浩の、「極悪田中同盟」登場!!

雪の中でうずくまってる女は、なぜか木の実ナナ。

ナナを背負って、健さんが宿に着くと、そこには三井弘次と小池朝雄が・・・・


も~~ね、思わず笑ってしまう程、ありえない豪華キャスティングが「ツボ」

しかも、小池朝雄が、いい奴だったりして・・・・

健さんが、仕事に就けば、横にいるのは三谷昇!大将は山本燐一!

なんとラストでは、須賀不二夫まで顔を出す・・・

これだから、邦画は、やめられない・・・・



昔の東映映画には、「イケメン」なんぞ、主役だけだった。

今井健二、志賀勝、小林稔侍、福本清三、川谷拓三、八名信夫、待田京介・・・・

一度観たら、忘れられない「メンツ」ばかりで、ホント、ワクワクした!!


そんな濃いメンツに押され気味ではあるが、

実はこの映画、ナニゲに、健さんと文太の夢の競演作である。

当時、「仁義なき戦い」の大ヒットで、菅原文太もイケイケの頃だ!

いい塩梅で、大スター高倉健に、一歩も引かず、「熱演」している。

二人きりの雪の山小屋で、ネズミを焼いて食うシーンは、もう、ぽぽぽぽ~~~ん!!

全体的には、健さんの映画だが、「勢い」みたいなものが、文太さんには、ありました。

この年、「新幹線大爆破」にも犯人役で、出ていた健さん。


役者としてのターニングポイントの「年」でもあったのでは、ないでしょうか・・・

やっぱ、健さんには「雪」と「列車」が、似合うね。

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